澁澤倉庫（株）の平成16年3月期第3四半期業績概況（連結）の経営成績（連結）の進捗状況は下記のとおり。
当第3四半期のわが国経済は、輸出が増加基調を維持し、設備投資が緩やかに回復するなか、一部では企業業績の改善が見られたものの、依然としてデフレ基調に変化はなく、個人消費も一進一退を続けるなど回復感の乏しい展開となった。
物流業界は、荷動きの回復が見られず、価格面での競争は厳しさを増した。また、不動産賃貸業界も、需給関係に変化はなく賃料相場も引き続き軟調に推移した。
このような状況のもと、同社グループは物流事業では、国際間の一貫物流への取組みを強化するとともに、高品質の流通加工サービスを備えた付加価値の高い配送センター業務の拡充に注力し、その一環として、船橋市に10月1日より新船橋物流センターを稼働した。
また、不動産事業も、テナント獲得競争が厳しいなか、賃貸施設の維持改善を推進し安定的な契約の維持に努めたほか、平成14年6月に竣工した川崎市の賃貸用大型商業施設が通期寄与することとなった。
他方、拠点の集約や非効率設備の整理等による運営コストの削減を行った。
この結果、当第3四半期の連結経営成績は、物流・不動産事業ともほぼ予想通りに進捗し、営業収益は386億6千5百万円、営業利益は11億8千8百万円、経常利益は10億8千万円、当期純利益は5億5千7百万円となった。
