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澁澤倉庫/売上17.1%減、68.8%減

2009年11月09日/3PL・物流企業

澁澤倉庫が11月9日に発表した2010年3月期第2四半期業績によると売上高235億8500万円(前年同期比17.1%減)、営業利益3億3600万円(68.8%減)、経常利益2億3600万円(77.1%減)、当期利益1億4800万円(71.6%減)となった。

物流事業では、関西地区の大型拠点として7月に神戸ポートアイランドに港島営業所(営業倉庫延床面積4万6283㎡)を開設したことに加え、9月には埼玉県三郷市に三郷営業所の第二倉庫(借庫)(営業倉庫延床面積3807㎡)を稼働させ、流通加工業務への対応を強化するなど、拠点整備を進めた。

第2四半期連結累計期間の連結経営成績は、売上高については、景気低迷の影響により、主力の陸上運送業務はじめ荷動きが低調だったため、前年同期比48億6400万円(17.1%)減となった。営業利益は、コスト削減に一定の成果があったものの、物流事業における収益減に伴う利益の減少や固定資産の取得一時費用の発生に加え、不動産事業における一部賃貸施設の解約の影響もあり、7億4000万円(68.8%)減となった。

コミットメントライン更新費用などの金融関係費用の増加などもあり、経常利益は7億9300万円(77.1%)減だった。当期利益については、投資有価証券売却益7700万円を特別利益に計上したが、本社など事業所移転費用など3500万円の特別損失が生じ前年同期に比べ3億7200万円(71.6%)減。

物流事業をみると、倉庫業務は景気低迷の影響を受け、保管残高や入出庫量が減少したため、保管料、荷役料ともに減少し、売上高は前年同期比4億5600万円(10.6%)減の38億6800万円となった。港湾運送業務は、輸出鋼材など在来船貨物にかかわる船内荷役業務の取扱いが減少したことに加え、輸出入荷捌貨物の取扱いが低調だったため、売上高は8億2700万円(25.7%)減の23億9500万円となった。

陸上運送業務は、メーカー各社の生産調整のほか天候不順による夏型商品の売れ行き鈍化が加わり、長距離、地場ともに輸送量が大幅に減少したほか、フェリー航送や引越業務も低調に推移したため、売上高は21億200万円(14.6%)減の122億9500万円となった。

国際輸送業務は、自動車関連部品など主力貨物の取扱いが不調だったことにより、航空貨物の輸出入取扱いが大幅に減少したことに加え、海上貨物についても日本/アジア間の国際一貫輸送や海外荷捌業務の取扱いが同様に推移したため、売上高は11億8300万円(44.2%)減の14億9600万円となった。

その他の物流業務は、通運業務の取扱いは前年同期並みに推移したが、輸出の激減から輸出梱包業務が大幅に減少したため、売上高は8200万円(11.0%)減の6億6800万円となった。この結果、物流事業全体の売上高は46億5100万円(18.3%)減の207億2400万円となった。

不動産事業については、一部賃貸施設における解約の影響があったため、売上高は2億2100万円(7.9%)減の25億9700万円となった。

通期の業績予想は、売上高484億円、営業利益13億円、経常利益9億5000万円、当期利益5億3000万円の見通し。

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