太陽化学（株）は、中国無錫緑宝生物製品有限公司（中国江蘇省無錫）から同社の出資持分の51％を取得し、緑茶カテキンの製造・販売を行う合弁会社を設立した。
近年緑茶カテキンに関する種々の生理機能の解明に伴い、国内で健康志向の緑茶飲料を中心に食品原料としての緑茶カテキンの需要が急激に拡大している。
また、海外でも米国を中心に健康食品などに利用されているが、今後医薬品への展開も有望視されており、更にトイレタリー関係への利用も進められている。
無錫緑宝は緑茶カテキンの製造メーカーで、主に米国健康食品市場向け原料でトップシェアを有しており、数年前から同社に対しても緑茶カテキンの中間原料を供給していた。
同社は緑茶カテキンのパイオニアとして、昭和62年より製造・販売をはじめ、独自の技術により飲料・健康食品・トイレタリーなどを中心に展開しておりますが、合弁会社を設立することにより品質管理等生産基盤を強化し、更なる事業拡大を図る。
無錫緑宝では合弁と並行して新工場の建設が進められており、平成16年5月に完成すると製造設備能力は2 500トン（緑茶エキスパウダー換算）／年で、世界最大規模となる。
また、新工場には緑茶カテキンの製造設備としては、世界初の医薬品製造対応設備（GMP）が導入されており、当社は合弁会社との間で販売提携契約を締結し、総代理店として世界市場において積極的に拡販を進める。
合弁会社の概要
商号：太陽緑宝(無錫)有限公司（英文：TAIYOGREENPOWER(WUXI)CO. LTD.）
所在地：中国江蘇省無錫碩放鎮通祥路
資本金：2 500万人民元(邦貨換算約3.3億円)
出資：同社51％、中国国営林場開発総公司他49％
事業内容：緑茶抽出物製造・販売
設立時期：平成16年2月
従業員：約160名
売上高：平成16年約12億円、平成17年約18億円
決算期：12月31日
