日本電気（株）は、中国におけるソリューション事業を強化・拡大するため、7月を目処に同事業に関連する現地法人の再編による統合新会社を設立する。
日電系統集成(中国)有限公司(NECSI)、日電(広州)信息設備貿易有限公司(NECIE)、恩益禧数碼応用産品貿易(上海)有限公司(NECIS)の3社、およびNEC中国の関連部門を再編し、中華圏全体のソリューション事業を統括する統合会社を設立する。
この統合会社の設立により、顧客企業に対する窓口を一本化し、更なるCSの向上を実現するとともに、アプリケーションから基幹システムに至るまでの品質の高いトータルサービスの提供を行う。
このようなサービス提供にあたり、華北・華東・華南の各地区に地域代表者を任命し、それぞれの地域において顧客に密着したソリューション事業を展開するとともに、現地パートナー企業とのアライアンスや新規ソリューション開発を積極的に推進することなどにより、中国におけるソリューション事業の拡大と強化を図っていく。
NECはこれまでに、中国市場において30年以上にわたり通信インフラの構築や、企業向けPBXの製造・販売を手がけているほか、情報システムの分野においても50社近いERPシステムの導入実績を有しているなど、日本のIT企業として先駆的にこの市場の開拓を進めてきた。
また、ソフトウェア開発においても1982年に「日中ソフトウェアセンター」へ参画して以来、現在では日本企業として最大規模となる40社以上の現地パートナー社と連携し、3000人を超えるSEによる開発体制を整備している。
NECではこれらのリソースを最大限に活用し、中国へ進出する日系および多国籍企業向けの情報通信システムの整備をはじめ、今後の積極的なIT投資が見込まれる中国政府機関・中国企業へのソリューション提供を推進していく。
