(株)クラヤ三星堂、(株)アトルと(株)エバルスの3社は4月1日、経営統合を行い、「メディセオグループ」としてスタートする。
スタートに先立ち、2005年3月期から2007年3月期の中期連結経営計画を策定した。
経営統合は4月1日、株式交換制度を活用し、アトルならびにエバルスの2社をクラヤ三星堂の完全子会社とし、10月1日に会社分割制度を活用し、クラヤ三星堂を事業持株会社とする(株)メディセオホールディングス(以下:メディセオHD)に商号変更のうえ、医薬品等卸売事業を会社分割し、この事業を新たな(株)クラヤ三星堂(以下:新・クラヤ三星堂)が承継する。
この会社分割により、新・クラヤ三星堂、アトル、エバルスの3社は、いずれもメディセオHDの完全子会社となる。
中期連結経営計画策定の目的
メディセオグループ全体における事業戦略の方向性や目標数値を共有化し、安定的に収益を確保できる企業体質の確立をめざす指針として中期連結経営計画を策定した。
一方、グループ企業の総合力の最大発揮をめざし、長期ビジョンを策定した。中期連結経営計画は、その長期ビジョンを実現するための指針としても位置付けている。
中期連結経営計画ビジョン
販売・仕入・物流・情報・システムなどの各機能の充実と強化に努め、お得意様やお取引先の幅広いニーズに対応することでメディセオグループの信頼を高め、さらなる企業価値の向上と事業領域の拡大を図っていく。
重点ポイント
メディセオブランドの確立
1.システムの統合、管理機能の集約による効率化の早期実現
2.スケールメリットの発揮による収益性の向上
3.質の高い情報の提供と、お得意様支援機能の強化
連結経営目標(2007年3月期)連結子会社15社
連結子会社(平成16年4月1日~9月30日)
・医薬品等卸売事業会社8社
株式会社アトル、株式会社エバルス、株式会社やまひろクラヤ三星堂、井筒薬品株式会社、平成薬品株式会社、潮田三国堂薬品株式会社、株式会社チヤク、千秋薬品株式会社
・医療関連等事業会社6社
株式会社エルフ、クラヤ商事株式会社、オリエンタル薬品工業株式会社、クラヤ化成株式会社、株式会社中川誠光堂、株式会社ホスプ
連結子会社(平成16年10月1日~)
医薬品等卸売事業会社9社
新・クラヤ三星堂、株式会社アトル、株式会社エバルス、株式会社やまひろクラヤ三星堂、井筒薬品株式会社、平成薬品株式会社、潮田三国堂薬品株式会社、株式会社チヤク、千秋薬品株式会社
・医療関連等事業会社6社
株式会社エルフ、クラヤ商事株式会社、オリエンタル薬品工業株式会社、クラヤ化成株式会社、株式会社中川誠光堂、株式会社ホスプ
売上高1兆7800億円
営業利益270億円(1.5%)
経常利益390億円(2.2%)
当期純利益230億円(1.3%)
ROA<使用総資本事業利益率>3.0%
ROE<株主資本当期純利益率>10.5%
■メディセオグループ・長期ビジョン
メディセオグループ・長期ビジョンは、将来のあるべき姿として、2009年3月期の連結経営目標を策定したもの。
グループ企業の総合力の最大発揮により、この長期ビジョンの実現をめざす。
連結経営目標(2009年3月期)
売上高2兆円
営業利益率2%(400億円)
売上総利益率8.5%
販管費比率6.5%
ROA<使用総資本事業利益率>4.0%
ROE<株主資本当期純利益率>11.0%