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アサヒ飲料/モーダルシフト実証実験の実施

2004年03月17日/未分類

アサヒ飲料(株)は、日本通運(株)と日本貨物鉄道(株)の協力のもと、国土交通省が運輸部門における二酸化炭素排出量削減策として実施している「環境負荷の小さい物流体系の構築を目指す実証実験」に参加し、6月1日から9月30日の4ヶ月間、自社柏工場(千葉県柏市)と明石工場(兵庫県明石市)間の拠点間輸送におけるモーダルシフトの実証実験を行う。

アサヒ飲料では、2002年秋より環境負荷の小さい物流体系の構築を目指し、製造工場と配送センター間の長距離輸送におけるモーダルシフトを推進、長距離トラックの代わりに海上・鉄道貨物輸送への取り組みを積極的に進めている。

夏季の輸送に関しては、コンテナ内の温度上昇による品質への影響などを考慮し、現在、長距離トラックでの輸送に頼っている。

そこで、同社は日本通運の協力により、昨夏より、コンテナ内温度のデータ収集を開始し、2004年度は従来のコンテナを改良し開発した天井および側壁部分に吸熱材を入れることで温度上昇防止機能を持たせたコンテナを活用し、品質が最重要視される清涼飲料の夏季のコンテナ輸送の実証実験に着手する。

夏季の柏と明石工場間のコンテナ輸送を可能とすることで、1年を通してのモーダルシフトの推進が可能となり、同区間の商品輸送における年間のCO2排出量は現行約379トンがJRコンテナ転換後は約105トンと、7割の削減が可能となる見込み。

実証実験の効果が認められれば継続して活用する。

アサヒ飲料は、自社工場での製造箱数増加にともなう工場・配送センター間の輸送距離の延長に起因する物流費・CO2排出量の増加分を長距離トラックによる輸送からコンテナを活用した海上・鉄道貨物輸送へ切り替えるモーダルシフトの推進により抑制を図っている。

なお、アサヒ飲料では、全国を6ブロックに区分けた需給体制を敷いているため、自社工場での製造箱数を増加させるのにともないブロック間の商品転送は増加する傾向にある。

2003年度のコンテナを利用した鉄道・海上貨物輸送量は、昨年に比べ約11%増加し、長距離の拠点間輸送の約3割に達っしている。

排出ガス削減に関しては、モーダルシフトを行わなかった場合に比べ約3 000トンの排出ガスを抑制され、拠点間輸送1 000函あたりのCO2の排出量は約11%の削減となった。また、物流費の函単価においても前年に比べ約2円安となり、輸送コスト抑制に貢献している。

2004年度は最適生産性構築の第2ステージと位置付け、引き続き自社工場の操業度向上を目指し、自社工場での最大生産を追求するとともに、モーダルシフトに関してはコンテナ比率を2003年比約5%引き上げ、拠点間輸送効率のさらなる向上を推進する。

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