THK（株）は、海外における生産拠点整備の一環として、拡大するアジア市場への供給体制を強化するため、中国の江蘇省無錫市に中国初のLMガイド生産工場を建設する。
現在THKグループの海外生産拠点は、LMガイドは、アメリカ・フランス・韓国（出資先「SAMICKLMSCO．，LTD．」）、ボールネジはイギリス・アイルランド・中国（大連）の6箇所があり、7番目の拠点。
3月23日に、THKの100％出資会社としてTHK（無錫）精密工業有限公司を設立し、無錫市との間で土地の譲渡契約を締結、約155，000m2の土地を取得した。
第一期工事として約13，000m2の工場建設を計画しており、4月末着工、11月竣工、来年初頭の出荷開始を目指す。
生産品目は、HSRを主体とした量産型のLMガイドで、初年度（2005年）の出荷額は約10億円の見込みだが、拡大する中国自動車生産にあわせリンクボールの生産も順次計画しており、最終的には、年間出荷額100億円程度の工場を目指す。
また、中国「大連THK」は、二期工事が完了と共に、総投資額をこれまでの30百万ドルから45百万ドルへの拡大を決定し、ボールネジの増産体制を進めており、昨年設立した上海の販売会社の本格稼働と無錫でのLMガイド生産開始により、中国での生産・販売体制の一層の充実を図っていく。
事業主体
会社名：THK（無錫）精密工業有限公司
董事長寺町彰博
資本金30百万ドル
所在地：中国江蘇省無錫市
土地面積：約155，000m2
建物面積：約13，000m2（最終約60，000m2）
生産品目：LMガイド（HSR他）、リンクボール
初期投資額：約20百万ドル
最終総投資額：約90百万ドル
