(株)しまむらは、平成16年2月期の連結業績を発表し、物流部門について、幹線物流を主軸とした関ヶ原商品センターを開設し、あわせて積載効率の見直しや幹線輸送の効率化を実施した。
この結果、全国を移動する荷物の平均一個当たりの輸送単価は63.9円と前年に比べ11.0%減となった。
生産から店頭までのトータルな流通の合理化を目指した中国からの直接物流も軌道に乗りつつあり、当期の直接物流による入荷個数は2 542千ケースと前期の3.3倍、コンテナ数では20フィート換算で4 458本と前期の4.8倍の規模に拡大している。
また、直接物流を実施しているサプライヤー数も前期末の63社から当期末では104社までに増加し、流通構造の変革と値入率の向上を着実に進めることができている。
さらに、関ヶ原商品センター内に保税蔵置場を設置し、サプライヤーの利便性を高め、サプライチェーンの高度化に向け、基盤の整備を推し進めた。
次期の見通しでも、ストア・ブランド化、直接物流の拡大と、業務の完成度を高め、サプライヤーとの協業体制を進め、無駄のない流通構造を作り、デフレ環境での強固な体質の企業となるべく努める。