日清食品（株）は、中国での即席めん事業を強化・拡大するため、中国における大手即席めん・製粉メーカーである「河北華龍麺業集団有限公司(以下：華龍)」に対して資本参加する。
中国(香港含む)は、年間の総需要が277億食(2003年・IRMA世界ラーメン協会推定)にのぼる世界最大の即席めん消費国で、今後も年率20％前後での成長が予測されている。
現在、中国における即席めんメーカー数は300社前後と推定されているが、市場経済の導入によって年々競争が激化、統廃合が続いており、結果的に上位数社に集約されていく傾向にある。
こうした状況下で、同社は、中国における即席めんのマーケットシェアが第2位の「華龍」と提携することによって、中国全域への販売体制の確立を早期に実現し、拡大する中国市場での地歩を築く。
同社が香港現地法人である「日清食品有限公司」を通じて「華龍」の増資を引受けることにより、登録資本の33.4％に相当する資本を取得する予定で、投資額は約200億円となる見込み。
なお、本提携の完了後、「華龍」はその名称を「華龍日清食品有限公司」(英語名称:NissinHualongFoodsCo. Ltd.)に変更する。
名称：河北華龍麺業集団有限公司
（HebeiHualongF＆NIndustryGroupCo．，Ltd．）
主な事業内容：食品製造業（即席めん）、製粉業等
設立年月日：1996年8月
本社所在地：中国河北省隆堯県
代表者：範現国（FanXianguo）
自己資本：820百万人民元（約107億円）
業績（2003年）：売上高3，019百万人民元（約393億円）
当期純利益202百万人民元（約26億円）
即席めん販売実績53億食
従業員数：約14，000名
