三菱マテリアル（株）と（株）フェニックスの両社は、多様な形態の非接触ICタグの発行を可能とする「マルチRFIDプリンタPX475シリーズ」を開発した。
カードタグやラベルタグといった様々な形のタグへのマルチ印刷機能についてはフェニックス社が、非接触ICタグへのデータ書込み機能については三菱マテリアル社がそれぞれ担当し、共同開発を進めた。
非接触ICタグの使用形態は実際に使用される現場により異なり、図書館などでは、貸出証にはカード型ICタグが使われ、書籍一冊一冊には粘着ラベル型ICタグが貼り付けられるなど、ひとつのシステム内で複数の形状の非接触ICタグが混在するケースが少なくない。
そこで1台で様々な形状の非接触ICタグに印刷できるプリンタが求められていた。
本製品の特長
多様な形状の非接触ICタグに対応
連続ラベル、カード型タグ、特殊サイズ単票タグなど様々な材質、形状の非接触ICタグに対して連続データエンコードと表面印字記録を同時に行う。
マルチ印字方式対応
熱転写印字方式、感熱印字方式及びロイコ層対応リライト印字方式など、具体的な用途、アプリケーションに合わせた印字方式が選べる。
特殊タグ対応
金属上動作可能なオンメタルタグや耐熱タグなど、特殊な形状や材質のタグに対してもデータエンコードと印字が可能。
当初標準で対応する非接触ICタグは三菱マテリアル社製「BitTag」のカードタグ、ラベルタグですが、ISO15693準拠チップを搭載したタグにも対応可能。
価格は本体価格80万円（税込84万円）から、各種オプションも取り揃え、4月15日より両社より販売を開始する。平成16年度の販売目標台数は100台。
