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伊藤忠テクノサイエンス、三菱マテリアル/次世代SCMシステム構築ビジネスを共同推進

2004年04月15日/未分類

伊藤忠テクノサイエンス(株)と三菱マテリアル(株)は、大規模製造業や流通業を中心とした様々な業種を対象に、三菱マテリアルの製造進捗管理システム「M2SDataTube」をベースとする次世代のSCMシステム構築ビジネスを共同で推進する。

「M2SDataTube」は、仮想LAN技術とICタグを活用することで、製造および流通現場における進捗管理を容易に実現するもの。複数の生産拠点や店舗間を流れる製品の生産進捗や在庫データをリアルタイムで自動的に収集し、一元的に管理することが可能になり、製品出荷までのリードタイムの短縮や在庫削減に伴うコストの削減を実現する。

今回の共同ビジネスは、三菱マテリアルが仮想LANシステム「SoftEtherCA」を使ったSCM製品「M2SdataTube」を開発し、CTCが「M2SdataTube」を核とする次世代SCMシステムの販売を担当し、生産スケジューリングシステムや最適化エンジンなどの周辺システムやネットワークインフラの調達および構築もCTCが担当する。

両社は、これまでにもさまざまな分野において共同でシステム構築ビジネスを手がけた実績があります。こうした実績を活かし両社では、2004年4月より共同でマーケティングおよび技術検証を開始し、2004年8月より本格的にサービスを開始する。

次世代SCMシステムの導入メリット例(製造業)
大規模な製造業では、本社、子会社、協力会社など、生産拠点が国内だけでなく世界中に分散しているケースが多くなっている。これら分散した生産拠点間では、生産スケジュールや進捗管理等のデータ連携をバッチ処理によって行っていることが多く、こうした場合リアルタイムでの生産管理状況の把握が困難だった。

CTC、三菱マテリアルが提供する次世代SCMシステムは、生産拠点間のネットワークを仮想LAN技術により接続、さらに工場内を流れる生産材にICタグを取り付けることで、生産状況をリアルタイムで自動収集し、生産スケジュール管理や人/原材料/資本/時間/場所などのリソース管理を一元的に行うことが可能になり、製造/出荷の指示をリアルタイムに生産現場に配信し、製品出荷までに要するリードタイムの短縮を実現する。

■次世代SCMシステムの特長
(1)ICタグによる進捗データ収集
複数の工場もしくは店舗間を流れる製造指示書、または製品にICタグを装着することによって、各工程の通過情報を自動的に収集することが可能。情報収集はICタグ用のアンテナを通して行われます。複数のアンテナをPCに接続することが可能であるため、従来の様にデータ収集ポイントごとにPCを配置する必要がなくなり、製造指示はPDAを通して配信され、木目細かな情報参照が可能。

(2)リアルタイムスケジューリング機能
「FLEXSCHEComponents」は、収集した進捗情報を使ったリアルタイムなスケジューリングが可能な生産スケジューリングシステムで、最適化エンジンである「ILOGOptimizationSuite」は、設備の稼働時間、原材料の調達、人材の配置といったリソースの最適な配分を行うことが可能。

(3)高いセキュリティと利便性を実現する「SoftEtherCA」
「SoftEtherCA」は、異なるLAN上のユーザが、インターネットアクセスに関する様々な制限を越え、あたかも同じLAN上にいるかのように通信が行えるシステムで、従来のように専用ハードウェアを導入することなく、手軽に安価なVPN(VirtualPrivateNetwork)を実現できる。

これにより従来WANあるいはVPNを構成することが難しかった複数工場群がネットワークで結ばれ、サプライチェーン全体をカバーする進捗データ収集や製造指示配信を行うことが可能になる。

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