カゴメ（株）は、2004年3月期決算短信(連結)の経営方針で、中期的なマネジメント戦略について、営業戦略は「エリアマーケティングの強化、支店利益マネジメントの確立と事業戦略に即した営業資源の配備」、生産・調達戦略として、「品質・コスト・納期で競争力を持つ製品の継続的な供給」、ロジスティクス戦略として、「サプライチェーンマネジメントの構築による物流コストの効率化」を図る。
対処すべき課題でも、ロジスティクス面は、サプライチェーンシステム開発を進め、需給管理業務における生産性を改善し、実需への対応により廃棄ロスの大幅削減と在庫水準の極小化をはかる。
また、生産・調達面で、「強い現場づくり運動」により改善活動を展開するとともに、「新原価計算システム」の導入により、工場利益マネジメントを強化し、2003年度に認証取得した全社ISO9001とHACCP（危害分析重要管理点方式）の思想を取り入れた品質マネジメントにより、高品質で安全なカゴメ商品を提供する。
環境マネジメントは、全工場で認証取得したISO14001をベースとした「カゴメ環境マネジメントシステム」を活用し、生産活動を進め、健康・環境に配慮した商品の提供、廃棄物の削減、CO2排出量の削減も引き続き進める。
次期の見通しでは、乳酸菌飲料事業は、ラインアップの拡充、野菜と乳酸菌の融合による新しいタイプの飲料の開発を行い、乳酸菌飲料市場において、カゴメ・ブランドの浸透・確立をめざし、製造原価および物流費の低減、販売促進費の効率化により利益改善を行うとしている。
