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西濃運輸/平成16年3月期決算短信(連結)

2004年05月19日/未分類

西濃運輸(株)の平成16年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

同社グループは収益力の回復、改善を図るため、グループを挙げて運行システム改革を中心とする経営の合理化によるコスト削減に取り組むとともに、収益性の高い商業小口混載貨物のシェア拡大を基軸とした新3ヵ年計画2年目の「商業小口貨物No.1計画」を事業の中心として営業を展開した。

同一経済圏内の小口貨物の獲得による物量確保と適正運賃の収受を柱とする収入確保に加えて、新幹線を利用する東京・大阪間および東京・名古屋間の当日集荷配達便「カンガルー超特急便」を新設して時間輸送サービスの提供を開始した。

コスト面ではスピードと効率性の高い運行オペレーションの推進による幹線輸送の合理化を進め、人件費、高速道路通行料などの運行コストの削減ならびに抑制を図った。

7月1日には当引越事業の一部を会社分割して引越専門会社のセイノー引越(株)を新たに設立した。引越事業を分社化することにより収支を明確にして経営合理化を進め、競争力の強化を図る。
一方、物品販売事業においては自動車販売が排ガス規制強化、景気回復の兆しを背景にトラック、乗用車ともに堅調に推移した。

この結果、当期の売上高は4 177億4百万円(前期比2.0%増)、営業利益は126億64百万円(前期比24.2%増)、経常利益は226億96百万円(前期比8.8%増)。当期純利益は、134億38百万円(前期比1.3%減)。

セグメント別の状況
輸送事業
貨物取扱量が昨年9月以降増勢に転じ、1.9%の増量を確保して売上高は3 006億45百万円(前期比1.1%増)。引き続きコスト抑制を図り、営業利益は77億39百万円(前期比36.0%増)となった。

物品販売事業
上半期までの排出ガス規制による買い替え需要によりトラック販売は好調、乗用車販売も堅調に推移し、売上高は971億54百万円(前期比4.1%増)となり、営業利益は30億85百万円(前期比8.4%増)。

情報関連事業
売上高は54億83百万円(前期比7.7%減)となり、営業損失は1億1百万円。

その他の事業は、売上高は144億21百万円(前期比14.2%増)となり、営業利益は20億83百万円(前期比1.2%減)。

次期の見通し
わが国経済の見通しは、輸出、設備投資の堅調さから企業部門を中心に、当面は回復基調が続くと予想されるが、今後は消費の回復、雇用の改善から内需主導の本格的景気回復へとつながるかどうかが不透明ながら注目される。

貨物自動車運送業界は、国内貨物総輸送量の減少傾向が続く中、顧客の厳しい輸送ニーズに加えて安全強化、環境保全の対策投資が経営を圧迫するものと予想している。

こうした経営環境のもと、一方では現に営業用、自家用合わせて貨物自動車で運ばれている国内の貨物量は年間54億トンに達すると推定されており、これに対し、同社の年間輸送量は1 081万トンに過ぎない。グループとしては、こうした膨大な貨物を取り込むべく、経営方針での基本方針ならびに新3ヵ年中期経営計画3年目の「商業小口貨物No.1計画」を着実に実行し、引き続き経営効率の向上と利益体質の確立に努める。

次期の業績は、売上高4 190億円(前期比0.3%増)、経常利益230億円(前期比1.3%増)、当期純利益140億円(前期比4.2%増)を予定している。

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