岡山県貨物運送（株）の平成16年3月期決算短信（連結）の経営成績は下記のとおり。
営業強化策として営業日報システムをオンラインに組み込み、情報の共有化と有効活用による積極営業の推進を図った。
従来から継続的に進めているトータル物流策の一貫として、岡山県の東備支店に倉庫を新設し、流通加工業務の拡販をおこない、家電リサイクル輸送の取扱いエリアを関東、山口県西部に拡大するなど業務の拡張に努めた。
一方、責任ある輸送体制を確立するため運転士のネームプレートを全車に装着した。
また中途採用による管理職を含めた人材の確保・育成に努め、戦力のアップと輸送品質の向上に努め、傭車料や高速道路使用料、燃油費など諸経費の削減に努めた。
その結果、営業収益は420億1千1百万円（前期比0．0％減）、経常利益は9億2千万円（前期比3億5千4百万円の増益）となり、また当期純利益は固定資産の売却による特別利益を計上したため、10億5千4百万円（前期比5億6千3百万円の増益）となった。
主なセグメント別の状況
貨物運送関連事業
運賃単価は前年を下回りましたが貨物取扱量は増加し、営業収益は403億1百万円（前期比0．1％増）となり、営業利益は7億8百万円（前期比2億8千6百万円の増益）となった。
不動産賃貸事業、石油製品販売等事業（省略）
次期の見通し
景気回復が期待されるが、米国や東南アジアの経済情勢は不透明で、先行きは予測しがたい状況にあり、同業界も、安全や環境に対する社会的規制が一段と厳しくなり、車両の更新、その他の対策が必要になるなど一層のコストアップ要因は避けられず、依然として厳しい状況が続くものと思われる。
グループは、今年の目標を「自己研修、自主提案、自己責任」と定め、顧客に信頼される業者として自己啓発と管理責任の明確化、公正な行動規範を目指し、一層の輸送品質の向上に努め、顧客に喜ばれ社会に貢献できるよう努力を重ねる。
平成17年3月期の連結営業収益は424億円、連結経常利益は8億円、連結当期純利益は3億6千万円を見込んでいる。
