NECは、今年度後半から商用サービス開始準備が本格化する中国の第三世代携帯電話市場（3G）に向けて、3G（W-CDMA）の商用稼動における同社の世界トップの技術力と実績を中国市場に本格展開するための新たな体制「NEC通訊（中国）」を確立し、盧雷氏を中国におけるNECの携帯電話事業（インフラシステム、端末）を推進する新体制の責任者とした。
盧雷氏は、中国の携帯電話／パーソナルコミュニケーション分野において、事業開発／計画・製造管理・販売など幅広い分野で、その戦略的経営手腕により実績をあげており、IT・通信業界においてグローバルにも高い評価を得ている。
新体制は、NECが過去30年にわたり構築してきた中国通信ビジネス体制を、中国3Gビジネス強化のために再構築したもので、従来通信システムの開発・製造・保守等を行っていたNEC（中国）、天津NEC電子通信工業、西安NEC無線通信、桂林NEC無線通信、および携帯電話端末の販売生産会社である武漢NEC移動通信のリソースを再編し、「NEC通訊（中国）」として事業体制を統合していく。
盧雷氏は、新体制の中核会社となる「日電通訊有限公司（資本金：32百万US＄、本社機能：北京）」の董事兼総裁、携帯電話端末の販売生産会社である「武漢NEC移動通信有限公司」の董事兼総経理を兼任することになり、今年度中に「日電通訊」に統合予定の「西安NEC無線通信」「桂林NEC無線通信」も含め、携帯電話事業を中核としたNECの中国通信ビジネス新体制「NEC通訊（中国）」の責任者となる。
NECは、中国の2.5世代（2.5G／モバイルインターネット）市場に、日本でトップの実績を有する大型カラー液晶画面、JAVA技術やカメラなどのマルチメディア機能を搭載した高付加価値・高機能な携帯電話端末の投入を急拡大しています。2003年は商品企画・開発機能を強化し、合弁開発設計会社の設立、グローバルサプライチェーンマネジメント(SCM)、顧客満足(CS)推進体制などの整備を行ってきた。
今後は、自社の販売マーケティング体制の強化やブランド戦略の推進も含め更なる事業拡大のための基盤を固め、インフラシステム分野では、3Gのフィールドトライアルの実施や、モバイルアプリケーションサービスを実現するプラットフォームの提供などを拡大する。
