カルピス(株)とカルピス味の素ダノン(株)(以下:CAD)は、CAD館林工場(群馬県館林市)について、今後の新製品展開と生産・物流の効率化に、いち早く対応するため、生産ラインの拡張工事に2003年5月より着手し、本年5月に完成、6月7日(月)に竣工した。
拡張は、両社で総工費21億円をかけて、前回と同様にカルピス社が、その所有地内にあるCAD社館林工場に隣接して建物を増築し、CAD社が新たに生産ラインを設置した。
カルピスは館林工場の生産ライン拡張にあたり、CAD社とともに競争が激しいチルド市場でのシェア拡大を目指し、両社の関係をよりいっそう強固にする。
1992年にダノン、カルピス、味の素の3社の出資でCADが設立されて以来、CADは、チルド市場において着実にシェアを拡大してきた。
現在では、「ダノンヨーグルト」「プチダノン」「カルピスキッズ」をはじめ、「フルーツセレクション」や「ダノンビオ」などのヒット商品が定着している。
CAD社の生産体制は、館林工場(群馬県館林市)と東京工場(埼玉県狭山市)の2工場体制で、主にヨーグルト等を生産している。
館林工場は、カルピスの所有地にカルピスが建物を建設し、生産に関わる設備などをCADが設置し2002年11月より稼動しているが、2003年5月に、今後の市場拡大に備えて拡張工事に着手、ことし5月に完成した。これにより、稼動開始時の2ラインから4ライン体制に生産能力が倍増し、需要の拡大、新製品の展開にも即応できる供給体制がいっそう充実した。
今回の館林工場拡張では、前回と同様に、カルピスが建物を建設し、CADが新しい生産ラインを設置し、総工費は、両社で21億円。
館林工場では、新しい生産ラインが稼動することにより、ヨーグルト以外のプリン、ゼリー等のチルドデザート製品の生産にも十分対応できるラインになり、幅広いジャンルの製品展開が可能になり、館林工場をCADの主力工場として、競合激化のチルド市場でのシェアアップを図るとともに、効率の良い物流体制、生産体制の構築を推し進める。
【館林工場の概要】()拡張前
名称:カルピス味の素ダノン株式会社館林工場
所在地:群馬県館林市下早川田町366
従業員数61名(2004年4月1日現在)
土地面積18 284㎡(8 104㎡)
建築面積6 364㎡(2 946㎡)延床面積:8 748㎡(4 439㎡)
生産設備ヨーグルト・デザートライン4ライン
生産品目ヨーグルト(「ダノンヨーグルト」「プチダノン」など)等