ディー・エイチ・エル・ジャパン（株）は6月24日、エコノミスト円卓会議「中国におけるビジネスと投資～課題と変化への対応～」で、講演を行った。
「中国におけるビジネスのノウハウを講演者の投資経験と事業経験から学ぶ」をテーマにDHLの他に、既に中国市場で実績をもつ商社、金融、自動車業界などの経営陣がスピーカーとして参加した。
DHLは、中国ですでに活動している企業や新規参入を目指す企業、事業拡大を目指す企業のいずれにも重要な課題となっているロジスティクスについて、日本企業が中国で展開するビジネスの約8割が電子機器やアパレル製品などの生産拠点としている。
今後より付加価値の高い生産品目へのシフトが起こると予測される今、プロダクトサイクルや消費市場の需要をタイムリーに反映させた戦略的な流通管理が成功の鍵となること、そのうえで、生産者や消費者のあらゆるニーズに柔軟に対応できるスピーディなエアエクスプレス輸送は有効な輸送手段の一つであることを、実例を交えて説明した。
DHLは、業界他社に先駆け、1986年にシノトランス社との合弁会社であるDHLシノトランスを設立して以来、現在中国国内に50の支店、83のエクスプレスセンターをもち、300以上の主要都市でサービスを提供しており、中国のエアエクスプレス市場で40％近くのシェアを占めている。
最近では、国際エアエクスプレス業界として初の中国国内エクスプレスサービスとなる｢チャイナ・ドメスティック｣も開始し、配達時間の短縮、独自の追跡技術による貨物の輸送状況の確認、綿密な顧客サービスといった、DHLならではの高品質なサービスを中国国内間で提供している。
