NECは、(株)日本航空をはじめとするJALグループの国内約140拠点を結ぶネットワーク統合の設計・構築を実施し、その運用管理や次期ネットワーク戦略の策定などに関するアウトソーシングを担当する。
このたびのネットワーク統合は、日本航空と日本エアシステムの事業統合にともなうもので、NECでは、「統合ネットワーク」の設計を綿密に行なうとともに、約2年半にわたって段階的な準備作業や評価検証などを繰り返し行なうことで、チケットの発券やチェックイン、航空機の運航管理などの基幹業務を止めることなく、かつ予定のスケジュール通りに統合作業を完了した。
JALグループの「統合ネットワーク」は、空港内の拠点や支店、予約センタなど国内約140拠点を結び、旅客機の運航に関する基幹データをはじめ、グループウェアで取り扱う日常業務のデータ、テレビ会議やVoIPによる音声データなどをやりとりする。
NECでは、本ネットワークの設計から構築、最適なキャリアサービスの選定、運用管理、次期戦略策定までのアウトソーシングを、JALグループの戦略的パートナーとして担当し、NECの監視センタで本ネットワーク稼動状況をきめ細かくリモート監視するなど、ネットワークの安定稼動を実現するための取り組みを進めている。
JALグループでは、ことし4月1日の事業統合にあわせて「サービス宣言」を発表し、安全性・定時性・快適性を追求した航空サービスの提供に加え、お客様ひとりひとりの要望に応じたサービスのタイムリーな提供を目指すなど、新しい付加価値を作り出すための取り組みを推進している。
ネットワーク統合は、全社的な情報共有の拡大や、迅速かつ適切なお客様対応を実現するなど、ブロードバンド活用の促進によってこうした取り組みに貢献するもの。