NECインフロンティア（株）は、海外市場に向け高いコストパフォーマンスを実現したPOS端末「ACTON（アクトン）」を発売する。新商品は8月23日より、ヨーロッパ・中国地域を中心に、現地ディーラー網を通じて順次販売を開始する。
ACTONは、開発段階から海外市場向けに設計されたPOSで、主にファーストフードやレストラン、小売業等の業種で利用される、電子レジスター（ECR）市場やローエンドPOS市場に投入すべく開発されました。特に中国では、外食／小売市場はこれから急速な伸びが見込まれており、同市場向けPOSについても今後の成長が期待される。
NECインフロンティアでは、海外市場向けPOSにおいて、北米やアジア、ヨーロッパを中心に10年以上の販売実績があり、これまでに累計で約5万台を出荷している。
新商品は、ディーラー網を通じた間接販売を中心に行っていく計画で、間接販売では特に手軽で手離れの良い工事・保守性が求められるため、ハードウェア／ソフトウェアの両面で、簡単に取り扱える商品をコンセプトに開発されている。
主な特長
・多言語に対応した業務ソフトを標準搭載
新商品は基本システムとして多言語（注）に対応した業務ソフトを標準で組み込んでおり、これにより、簡単な現地でのパラメータ設定のみで各国でソフトを利用できる。
（注）英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、中国語、ノルウェー語、スウェーデン語、フィンランド語、ポルトガル語、オランダ語、デンマーク語、ギリシャ語に順次対応
・操作が簡単なタッチパネルを搭載し、小型で持ち運びしやすいPDAを採用。設置場所を問わず、持ち運びながらのデータ入力や閲覧が可能
・容易に設置・導入できるワンボックス構成で、手離れの良い販売が可能
新商品は、前述の標準組み込みアプリケーションソフトだけでなく、ハードウェアを含めたシステムとして、本体に運用に必要な機能がほぼすべてワンボックスにまとまっているため、難しい設置作業をすることなく、簡単な操作で導入・立ち上げが可能で、一体型システムとしての厳しい事前評価を通じて高い信頼性を実現している。
・海外諸国で採用が進む税徴収方法の規制に順次対応
欧州の一部の国々や中国等で必要とされる、小売店等の売り上げ税の徴収方法の規制に順次対応していく。
価格の面は、従来機種の開発ノウハウの活用や、海外市場でニーズの高い機能に特化した設計などにより、従来機種と比べ約3割以上のコストパフォーマンスの向上を図っている。
