松下電池工業（株）は10月1日、蓄電池ビジネスユニットと関連部門で担当している自動車用鉛蓄電池事業を会社分割により分離・独立、「パナソニックストレージバッテリー（株）」を設立する。
自動車用鉛蓄電池事業における新しい経営形態として別法人化による「軽くて速い事業運営」と「自主責任経営の徹底」を推進する。
現在、鉛蓄電池業界は、自動車の海外生産の加速、輸入鉛蓄電池の増加などにより、日本国内における自動車用鉛蓄電池の生産・供給は過剰状態にあります。本年には、国内メーカーの再編成など事業環境は一層の厳しさを増すとともに、コスト競争が激化し、自動車用鉛蓄電池メーカー各社とも経営体質の強化が急務となっている。
一方で、グローバル市場規模は約1兆2000億円という底固い非常に大きな市場を有しており、また今後においても次世代商品として期待されている「アイドリングストップ用電池」や「さらなる小型軽量化電池」の開発などにより、まだまだ将来的には伸長が期待できる事業分野。
同社は市場の変化に迅速かつ柔軟に対応し、自動車用鉛蓄電池事業を成長させるため、新会社を設立し、新会社は開・製・販のより連携した取組みを加速し、コスト力など経営体質強化を目指す。
新会社では、製造力向上あるいはコスト削減による価格競争力の強化、知財・性能面における技術優位性の確保、新車・新規分野における商品開発競争力強化、顧客志向に立った新たな販売の仕組みづくりをおこなう。
会社概要
社名：パナソニックストレージバッテリー株式会社
所在地：静岡県湖西市境宿555番地
資本金：20億円
出資比率：松下電池工業（株）100％出資
社長：黒河満
