凸版印刷（株）は、二次元コードとカメラ付携帯電話を使用したショッピング注文システム「MobileQpit」（モバイルキューピット）を開発た。
使用する二次元コードは、QRコード（デンソーウェーブ(当時株式会社デンソー)が1994年に発表）で、QRコード読み取り機能が搭載されているカメラ付き携帯電話でQRコードを読み取り、インターネットショッピングサイトにアクセスし、商品を注文するシステム。
採用する事業者側のインターネット接続環境を使ってすぐに導入ができるアプリケーションサービスプロバイダー（ASP）システムとして提供する。
「MobileQpit」（モバイルキューピット）システム概要
［採用する事業者側のメリット］
印刷カタログや資料などに、商品、サービスごとのQRコードを掲載、購入者からの注文内容確認など、注文受付に関わるデータ処理をASPシステムとして利用することができる。注文受付専用のシステムですので、既存の配送システム、決済システムと組み合わせて利用することが可能（決済システムはオプションでの提供可）。
印刷カタログも同社が受注、製作することで、カタログの編集段階から、掲載する商品の商品番号ごとのQRコードを生成して、カタログの紙面レイアウトに反映するなど、QRコード生成とカタログ製作を同時に進行させることができる。
［利用するユーザー側のメリット］
印刷カタログや資料などに掲載された商品、サービスを印刷されたQRコードからカメラ付携帯電話で情報を読み取って、商品を注文する。
本システム専用に開発したアプリケーションソフトを利用することで、注文情報を携帯電話端末内で処理してから、必要最低限のデーターとしてまとめて送信することができる。
複数の商品を選ぶ、数量を指定する、衣料品などのサイズや色を指定するなど、注文情報を確定させるまでは携帯電話の端末上で情報処理し、注文情報として確定してから一括送信時のみ通信をおこなうので、今までの登録システムに比べて、ユーザー側の通信費用も大幅に抑えることができる。
システム専用のアプリケーションソフトは、会員登録時などに携帯電話にダウンロードして使用している。
［その他の利用方法］
本システムは3キャリアに対応、専用アプリケーションを使用せずに、QRコードをカメラ付携帯電話で読み取り、商品購入画面にアクセスして注文することもでき、またカメラ機能がない携帯電話でも商品コードを直接入力して利用することもでき、提供するASPシステムでは、これらの注文方法のすべてに対応している。
［ショッピング注文システム以外での用途］
カタログ通販での注文以外に、訪問販売員が、お客様の対面しながらおこなう発注業務、情報誌や雑誌への資料請求を、福利厚生施設などの予約申し込みなどへの適用も想定して販売する計画。
［事業目標］
ASPサービス単体の売上
売上目標2004年度10社1億円、2005年度30社5億円
