NECは、家電製品やAV機器向けのプリント配線板分野の世界的なトップメーカーである（株）京写に対して、グローバルな生産・販売体制の強化を目的に、Web対応の基幹業務パッケージ「EXPLANNER/J(エクスプランナーJ)」を採用した生産管理システムと販売管理システムを納入した。
京写の生産管理システムは、ことし6月に京写の九州工場で本格稼動を開始、8月には京都工場でも本格稼動を開始した。また、販売管理システムは、4月に本格稼動を開始、生産管理システムとも連携して、(1)EDIシステムに対応した取引先との受発注情報のやりとり、(2)顧客企業への納期回答などを可能とする。
京写に納入した生産管理システム、販売管理システムの主な特長
・より柔軟な事業展開への対応を可能とした生産管理システムを構築
「EXPLANNER/J」を採用しており、受注から生産、納品までのQCD(Quality、Cost、Delivery)を把握・管理可能としている。また、複数の工場の情報を一元的に管理可能とする「マルチプラント機能」も有している。さらに、Webに完全対応していることから、生産拠点の拡大・変更への対応や、海外を含むシステム展開などを容易に行えるなど、より柔軟な事業展開への対応を可能としている。
・市場変化への迅速かつ柔軟な対応を可能とした販売管理システムを構築
取引先との受注・出荷のやりとりを、より迅速に、かつきめ細かく行うことができるEDI(企業間電子データ連携)・WebEDIを導入している。また、RosettaNetを活用した電子商取引にも対応可能としている。さらに、「EXPLANNER/J」を採用した生産管理システムとの連携も図っており、販売動向に柔軟に対応した最適生産など、サプライチェーンマネジメントの強化が可能となる。
・グローバルな事業強化や収益力強化を目的としたシステム展開を計画
グローバルな事業強化を目的に、京写では、中国・メキシコなどの海外生産拠点をはじめ、生産管理システムと販売管理システムのグローバル展開を進めていく予定である。さらに、収益力強化を目的に、売掛/買掛管理を含む会計システムの導入を検討するなど、継続的なIT基盤整備に展開していく。
