ニチアス(株)はLNG船向けに、環境負荷が非常に少ないノンフロン発泡(水発泡)のウレタンフォームを開発し、国内外のフォームメーカーに先駆けてフランスのガストランスポート&テクニガス社(GTT社)より材料認証を取得した。
同社はこれを契機にLNG船の防熱事業分野に本格進出する。
これまで硬質ウレタンフォームの発泡剤として使用されていたフロンはオゾン層破壊係数が高いことから、日本でも2003年末までで生産が中止されている。
既に同社は、フロンを使用しない水発泡による硬質ウレタンフォーム断熱材を開発し、現在ではLNG基地に使用されており、技術的に高く評価され、2004年度日本ガス協会技術賞を受賞している。
極低温の液化天然ガスを輸送するLNG船には独立球形タンク方式(モス方式)、メンブレン方式(GT96、テクニガスマークIII、CS-1方式)、独立方形タンク方式(SPB方式)があり、この中でメンブレン方式はLNG船の大型化に適した方式として注目されてきている。
このたび同社が開発した水発泡によるガラス繊維補強硬質ウレタンフォーム(R-PUF)は、今後LNG船の主流となることが見込まれるGTT社のテクニガスマークIIIおよびCS-1方式の防熱材として、同社から認定された。
これを契機に、メンブレン方式(テクニガスマークIIIおよびCS-1方式)のLNG船にも参入することとし、既に国内外の造船会社から今回認証された材料の商談も進んでいる。
また、R-PUF以外にもそれに付随する資材(接着剤、二次バリアー材など)の認証取得に向けた開発を進めており、これらの防熱材の供給のみならずその加工や取り付け工事に至るまで、一貫したLNG船防熱事業を展開していく。
年商目標
初年度:5億円/年
5年後:30億円/年