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日本車両、住友商事/米メトラ向けに2階建電車160両を受注

2010年09月22日/国際

住友商事と日本車輌製造(日本車両)は9月22日、米国住友商事会社を主契約者として、北東イリノイ地域鉄道公社(メトラ)から2階建て電車160両を受注したと発表した。

契約金額は約5億6000万ドル(約480億円)。住友商事と日本車両は、メトラ向けに「ギャラリータイプ」と呼ばれる2階建て車両(電車・客車)505両の納入実績があり、今回納入するのも同車種だ。

両社は、メトラ向けに納入してきた車両は、「米国製部品の6割使用と現地組み立て」を定めた「バイ・アメリカ」を達成するため、イリノイ州在地元企業を活用してきた。今後は現地工場建設も視野に入れ、現地化比率を高める検討を進めている。ギャラリータイプにとどまらず、米国連邦鉄道局の最新基準に適合した標準車両の開発も進め、客車、電車、気動車などのメニューを増やし北米戦略の展開を図る考えだ。

受注に至った背景には、日本車両製車両の品質・技術力に加え、これまでのメトラ向け実績への高い評価が挙げられる。オバマ政権が米国内の旅客鉄道の整備・拡充に向けた予算措置などの諸施策を進めるなか、これを契機に「シカゴハブ」と呼ばれる中西部地区の準高速車両や都市間、都市内交通向けの車両ビジネスの拡大を図っていく。

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