トヨタ自動車(株)は1日、日野自動車(株)と昭和シェル石油(株)とともに、合成液体燃料GTL(Gasto Liquids)とディーゼルエンジンの組み合わせの最適化に関する研究を開始した。
GTLは、天然ガスから生成されるクリーンで無色透明な液体燃料。軽油等の代替燃料と位置付けることが可能であり、大幅なインフラ改造を伴わずに市場導入しえる。
卓越した燃焼特性と硫黄分・アロマ分を含まないユニークな特性によって大きな排出ガス浄化効果を実現し、資源の豊富な石炭やバイオマスからも製造可能と原料のフレキシビリティがあり、エネルギーセキュリティの観点からも有望な燃料と考えられている。
ただし、現在のところ供給量に限界があるため、当面は軽油との混合利用が見込まれる。
この研究は、GTLの現行軽油との混合利用でエンジン性能・排出ガスなどから、どの程度までの混合が可能かを総合的に評価すること、着火性が軽油より良いなどのGTLの特性を最大限に活かすためにエンジン諸元を最適化すること、画期的な低排出ガスを実現することを目標とし、以下のような3社の役割分担にもとづいて進められる。