日産ディーゼル工業(株)は、平成17年(新長期)排出ガス規制対応技術として、超高圧燃料噴射と尿素SCR触媒を組み合わせた尿素SCRシステム「FLENDS(フレンズ)」を実用化する。
平成17年(新長期)排出ガス規制は、世界で最も厳しいディーゼル排出ガス規制であるが、新大型車に「FLENDS」を採用し、規制開始に対して1年前倒しで市場へ投入する。
尿素SCR触媒は欧州の主要なトラックメーカーが既に採用を決定し、次世代のNOx低減技術であり、今後のグローバルスタンダードとなりうるもの。
また、「FLENDS」に必要となるNOx還元剤としての「AdBlue(アドブルー)」(尿素水)は、全国約800ヵ所のトラックステーションで供給される予定で、同社サービス拠点185ヵ所でもバックアップ体制をとる。
環境性能は新短期規制に対して、PMを85%、NOxを40%削減している。
「AdBlue」(尿素水)は、JASO(日本自動車規格)にて制定された規格「AUS32JASOE502」4の無色・無臭・無害、尿素32.5%の水溶液であり、取扱上の資格は不要。
AdBlue(尿素水)製造は三井化学(株)、流通は三井物産(株)、販売は鈴与トラックステーション(株)をはじめコーナンフリート(株)、太陽鉱油(株)、(株)一光、(株)宇佐美鉱油、(株)新出光等に担当する。
これにより、AdBlue(尿素水)を販売するトラックステーションは787ヵ所(9月末現在)となり、バックアップとして同社サービス拠点185ヵ所でも取扱を行う。
各トラックステーションにおいては、トラックへのAdBlue(尿素水)補給だけでなく、運送会社などの大口のお客様からの受注窓口や小型容器による販売も担当する。
トラックステーションや大口のお客様の車庫などでは、簡易スタンド(600リットル内蔵)やタンク(1000リットル)を活用して、トラックへ補給する。また、小型容器(10リットルまたは20リットル)による補給も可能としている。