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日本コカ・コーラ/コーヒーかす、茶かすをエネルギーに利用し廃棄量を90%削減

2004年10月13日/未分類

コカ・コーラシステムの一員であるコカ・コーラセントラルジャパン(株)(以下:CCCJ、営業地域:愛知、岐阜、三重、静岡、山梨、神奈川の6県)は、製造工程で発生するコーヒーかすや茶かすなどをエネルギーとして再利用するメタン発酵処理設備をCCCJグループの東海工場(愛知県東海市)に導入し、11月より稼動する。

当設備は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)との共同研究事業として導入した設備で、今後実証試験を行いながら稼動していく。

コーヒー飲料、茶飲料の需要増に伴って、工場から出るコーヒーかすや茶かす等の廃棄量は増加傾向にあり、東海工場では全量を産業廃棄物として排出し、外部業者に委託して堆肥としてリサイクルしていた。

メタン発酵処理設備は、自然界の作用を利用してこれらのコーヒーかすや茶かす等の廃棄物を分解処理し減容化するとともに、その過程で発生するメタンガスを回収するもの。

回収されたガスは処理設備の熱源として利用するほか、コージェネレーションとして工場の熱・電力に利用する。

廃棄物の大幅な減容、廃棄物の運搬・処理費用削減、発生したメタンガスの工場内利用による省エネ効果、これらに伴う環境負荷(CO2)の低減、という4つの効果を達成し、コスト面と環境面の両方から注目されるシステム。

コーヒーかす、茶かすをエネルギーとして再利用するメタン発酵処理設備は、日本コカ・コーラ(株)と全国14社のボトラー社などで構成される全国のコカ・コーラシステムで初めてとなるのみならず、国内の清涼飲料業界でも初めてになる。

コカ・コーラシステムは、独自の環境マネジメントシステムである「eKO(イーケーオー)システム」を導入し、システム一丸となって清涼飲料業界の主な環境負荷である「水使用量」、「エネルギー使用量」、「廃棄物発生量」の低減により「環境負荷の低減と「経営効率の向上」を目指す。

特に工場からの廃棄物の8割をしめるコーヒーかす、茶かすの有効利用について今後も積極的に取り組んでゆく。

コカ・コーラセントラルジャパン東海工場メタン発酵処理設備概要
名称:コーヒーかす、茶かす、排水処理汚泥等メタン発酵処理設備
所在地:愛知県東海市南柴田町トの割266-18
稼動予定:2004年11月
投資額:4.2億円
廃棄物処理能力:
コーヒーかす2,532t/年
茶かす844t/年
排水処理汚泥3,750t/年
合計7,126t/年
⇒処理後残さ量751t/年(廃棄物発生量6,375t/年減、減容化率約90%)

導入効果:
①コーヒーかす、茶かす等廃棄物の減容化
②運搬、処理等に関わるコスト削減
③バイオマス(有機性資源)エネルギー(熱・電力)の工場内利用による省エネルギー
④燃料購入量削減と運搬量の削減による環境負荷(CO2)の低減

コストメリット:7,126tを処理した場合
①産業廃棄物費用削減額約64,000千円/年
②バイオガス回収メリット約8,700千円/年
CO2削減効果:336t/年

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