NECと、中国における家電、電子部品大手である上海広電(集団)有限公司との合弁会社である「上海広電NEC液晶顕示器有限公司」は、上海市にTFTカラー液晶の新工場が生産開始の運びとなった。
新工場は、大型ガラス基板(1,100mm×1,300mm)を採用した第五世代液晶パネル生産ラインであり、TFT液晶としては中国における初の前工程からの一貫生産ライン。
生産設備の能力は、当初月産2万2500枚(ガラス基板投入ベース)で開始し、2005年4月までには、月産5万2千枚(15型液晶パネルに換算すると83万2千枚)にまで拡大する計画。
NECは、2003年4月に液晶事業を分社化し、「NEC液晶テクノロジー（株）」を設立。同社は、国内において材料・製造プロセスなどの要素技術開発、ならびにカスタマイズが必要とされる高付加価値商品である産業用を基軸とした開発・生産と、グローバルな販売を行っている。
一方、汎用品については、上海広電NEC液晶顕示器有限公司を通じ、生産および販売をおこなうことにより事業強化を図る。
