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日立製作所/交通情報予測技術を開発

2004年10月20日/未分類

(株)日立製作所は、全国主要道路について、平日・休日、曜日・祝祭日・五十日・月・季節など、様々な条件を加味できる交通情報予測技術を開発した。

この技術は、道路交通情報提供システムなどで得られる交通状況の変化から、統計予測モデルを開発することにより実現した。

多様な因子を加味した予測情報を、全国規模で提供することで、渋滞の回避による快適性の向上や燃費の改善、道路利用の負荷改善による環境負荷の低減に貢献することを可能にする新しい交通情報予測技術。

交通情報予測技術は、カーナビゲーションシステムの経路探索機能や携帯電話のテレマティクスコンテンツ、物流車輌の配送計画等へ適用するための重要な技術で、より適切な経路探索や所要時間予測を行なうには、高精度の予測技術が不可欠。

しかし、従来の予測手法では、精度を高めるために予測条件を細分化すると、統計処理におけるサンプルデータが不足して、所要時間の誤差が大きくなることなど、予測情報の信頼性が低下したり、予測データベースが巨大なものになることによって、演算に多大な時間を要するため、応答が遅くなるという課題があった。

コア技術
(1)交通予測技術:
朝夕の渋滞をはじめとする複数の特徴的なパターンを抽出し、各パターンの強さを、曜日・祝祭日・五十日・月・季節などの因子に基づいて予測する技術を開発。これにより、交通情報そのものを演算対象とする従来手法に比べて、よりコンパクトな予測モデルを用いて、詳細な予測条件を設定することが可能となり、全国域の予測精度の向上を実現した。

たとえば、この技術の活用により、東京都内全域の所要時間平均予測誤差は、従来技術では平均約25%だったものが、約18%に改善された。さらに、全国域を対象とした予測モデルのデータ量が、従来手法に比べて、1/10以下に削減されたことにより、データのリアルタイム伝送も可能になり、交通情報を瞬時に入手することができるようになった。

(2)統計補間技術:
道路の接続や位置の関係に基づいて、統計処理の基になる交通情報を補間することで、交通情報情報提供システムの無い路線の予測情報も提供することが可能になった。

(3)プローブカー分析技術:
交通情報の精度を向上し提供エリアを拡充する新たな手段として、自動車の位置情報などから交通状況を推定するプローブカー技術が有望視されている。プローブカーシステムの実現のため、プローブカーから得られる交通情報の精度を定量的に分析する技術や、プローブカーの最適な配置台数をシミュレーションする技術を確立した。これにより、目的とする地域、サービス水準に合わせたプローブカーシステムの仕様を、プローブカーシステムの運用者に対して、具体的に立案することが可能になった。

今後、日立グループはこれらのコア技術を中心に、交通情報技術の拡充を進め、総合的な交通情報ソリューションの提供を目指し、渋滞の回避による快適性の向上や燃費の改善、道路利用の負荷改善による環境負荷の低減に貢献していく。

今後、日立グループはこれらのコア技術を中心に、交通情報技術の拡充を進め、総合的な交通情報ソリューションの提供を目指し、渋滞の回避による快適性の向上や燃費の改善、道路利用の負荷改善による環境負荷の低減に貢献する。

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