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アルフレッサホールディングス/平成17年3月期中間決算短信

2004年11月18日/未分類

アルフレッサホールディングス(株)の平成17年3月期中間決算短信の経営成績は下記のとおり。

医薬品市場は、ことし4月に薬価改定が実施され4.2%の医薬品基準価格の引下げがあったものの、ここ数年に発売となった大型新薬の売上が好調に推移したことなどから、緩やかな伸びを示した。

一方で、薬価改定に伴い医療機関や調剤薬局を中心とした顧客との納入価格交渉において、価格の引下げ要請が高まるなど利益面では大変厳しい業界環境となった。

同社グループは本年10月実施の事業統合に向け統合効果を早期に発揮し、顧客や製薬企業をはじめとした取引先の期待に応えるべく、営業体制の統合や人事制度等の諸制度の整備など準備を進めた。

医薬品等卸売事業は、(株)アズウェルと福神(株)を中心に、事業統合以前から共同販売促進活動を展開するなどグループとしての意思統一を図り売上の拡大に努めるとともに、販管費削減等の効率化にも努めた。

しかし、顧客との厳しい価格交渉に加え同業他社との競争激化により販売価格が低下したため、売上高、利益ともに予想を下回る結果となり、非常に厳しい状況で推移し、売上高559,527百万円、営業利益3,317百万円となった。

医薬品等製造事業は、前期に販売権を承継した経口用セフェム系抗生物質「オラスポアドライシロップ」、鉄欠乏性貧血治療剤「インクレミンシロップ」他3製品が販売増加に寄与した。

また、統合効果により福神をはじめとしたアルフレッサグループ内における販路の拡大もあり、売上が順調に伸びた。その結果、売上高10,322百万円、営業利益308百万円となった。なお、売上高にはセグメント間の内部売上高2,093百万円を含んでいる。

また、グループは、業界NO.1のグループとなるべく規模の拡大を積極的に進め、4月1日は、福神が業務提携を締結したダイワ薬品(株)(愛媛県松山市)、(株)小田島(岩手県花巻市)を子会社化した。

7月1日付けで、福神と業務提携を結んでいた(株)大正堂(埼玉県熊谷市)と株式交換を行い、同社の完全子会社となった。

以上のことにより、当中間期の連結業績は、売上高567,944百万円(前年同期比8.6%増)、営業利益3,579百万円(前年同期比36.1%減)、経常利益5,627百万円(前年同期比21.1%減)、中間純利益3,080百万円(前年同期比18.2%減)となった。

9月3日には、福神と成和産業(株)(広島県広島市)は業務提携契約を締結、9月16日には、福神が業務提携していた松田医薬品(株)(高知県吾川郡)の医薬品卸売事業の営業を平成17年2月1日付けで譲受けることで基本合意した。

また、同社は、ピップトウキョウ(株)とSPD事業と医療材料の卸事業を行う合弁会社を設立することに基本合意するなど、サービス領域の拡大とサービスの差別化を図った。

SPD(Supply Processingand Distribution):院内の全ての物品を対象に、購入から物流・消費までの管理を一元的に行い、合理化・効率化・管理制度上の向上を図ろうとする考え方。医療機関においても経営の効率化が求められているため、院内物品管理を外部業者に委託する施設が増加しており、SPDは新たな事業として注目されている。

通期の見通し
下期の医療用医薬品業界は、上半期同様顧客との低価格による納入要請など引き続き厳しい経営環境が続くものと思われる。納入価格の交渉は、医療機関の共同購入による購買力の強化や卸の絞込みの結果卸間競争が激化しており、売上総利益率の低下が課題となっている。

通期の見通は、適正価格による交渉を徹底しているが、厳しい価格要請が続くことが予想され、売上高、利益面も厳しい状況で推移する見込み。

アルフレッサにおいて人件費削減を目的として希望退職者の募集を行うこととした。この関連で平成17年3月期に特別損失として41億円見込んでいる。

以上のことにより、通期の連結業績は、売上高1兆1,730億円、経常利益86億円、当期純利益17億円となる見通し。

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