フルキャストホールディングスが11月4日に発表した2008年9月期（2007年10月～08年9月）決算によると、売上高は989億8900万円（前年同期比8.6％減）、営業利益は16億4700万円（20.9％減）、経常利益は15億3000万円（15.5％減）、当期損失は24億4300万円と減収減益となった。
売上面では、テクノロジー事業や営業支援サービスが好調なオフィス事業が増収となったが、ス
ポット事業やファクトリー事業が減収となり、前年同期比8.6％減。
また、利益面では、店舗閉鎖損失が2億400万円、本社移転費用が2億3600万円、未上場子会社3社に対するのれんの減損処理などによる減損損失13億9700万円など、合計23億6100万円を特別損失に計上し、当期損失は24億4300万円（前年同期は6億7400万円の損失）。
一方、セグメント別の状況をみると、スポット事業では、主要顧客である倉庫・運輸業や短期人材サービスを活用する小売業などを中心に引き合いは強いものの、一部の企業で派遣労働などの間接雇用からアルバイトなどの直接雇用に切り替える動きが見られたことや、同社で受注基準の引き上げなど選別受注を持続したことに加えて、連結子会社の譲渡による影響で、スポット事業の売上高は370億6700万円（30.9％減）。
また、利益面では、ことし5月に実施した大規模な支店統廃合による業務効率化を推し進めた結果、販売費と一般管理費は削減できたが、売上高の減少による影響を吸収できなかったため、営業利益は15億3800万円（5.5％減）。
なお、2009年9月期の見通しでは、売上高は399億6000万円、営業損失は5000万円、経常損失は1億3500万円、当期損失は13億8700万円となる見込み。
