（株）商船三井は2005年4月、モスクワおよびウラジオストックに事務所を開設する。
エネルギー・製品輸送をはじめとする顧客ニーズに対応するべくロシアにおける基盤を整備する。政府、荷主、港湾局、ロシア船社などとの関係を構築するとともに大型プロジェクト案件など新規ビジネスに関する情報を収集し、同社とグループ各社のロシアビジネスに対する推進・支援を行なう。
モスクワ事務所は東京本社直轄の組織としロシア連邦全土を管轄地域とする。ウラジオストック事務所はモスクワ事務所の下部組織として、極東沿岸地域を管轄する。両事務所とも、開設時は2～3名の要員で業務を開始するが、ビジネスの進捗を見ながら増員も検討する。
同社グループは中期3ヵ年経営計画MOLSTEPにおいて「世界の伸張著しいマーケットにおける商権の拡大」を成長戦略の一つとし、ロシアを今後の発展が期待できる市場と位置づけている。
両事務所の活動を通じ、特に成長・拡大が予想される「ガス・原油・石炭などのエネルギー資源輸送」「市場経済の発展、消費活動の活発化に伴う製品輸送ニーズへの対応」「資源開発プラント、新規工場建設などの大型プロジェクト貨物輸送」等の輸送ビジネスを中心に取り組んでいく。
