商船三井は9月7日、子会社のエム・オー・マリンコンサルティングと共同で、操船シミュレーター用の「超大型鉄鉱石専用船（VLOC）操船訓練プログラム」を開発したと発表した。
商船三井の運航する30万トン型VLOCをモデル船に開発し、今後このプログラムを船員訓練施設に導入していき、船長・乗組員へのVLOCとケープサイズバルカー乗船前研修に活用。VLOCとケープサイズバルカーの安全運航対策を強化する。
今回の開発は、VLOCの補油地や寄港地では、水路の狭さや潮流の強さ、船舶の混雑などから、厳しい航行条件での運航を強いられ、商船三井はベテラン日本人船長を海務監督として積揚地へ派遣することやVLOCの処女航海時の便乗支援などの取組を実施してきた。
安全運航の徹底には船長や乗組員への訓練で運航技能を磨き、習熟度を高めることが重要と考え、訓練プログラムを開発したもので、4日には商船三井と関係の深い船主関係25社35人を招き、平塚惣一常務によるプログラムの説明と、エム・オー・マリンコンサルティング社シミュレーター室でのデモンストレーションを行った。
