NECソフト（株）は、中堅製造業向けに、「グリーン調達支援システム」の簡易導入パック版「Basic Pack」（ベーシックパック）およびスタートパック版「Starter Pack」（スターターパック）2種類を製品化し、12月1日から販売を開始する。
製造業は、2006年7月から施行されるEUの「RoHS（ロス）指令」（有害物質の使用禁止指令）に対応すべく、化学物質含有量調査が活発になっている。
また、その調査ツールとして、日本では「JGPSSI（グリーン調達調査共通化協議会）調査ツール」が業界標準の調査ツールとして広く利用されてきている。
この「JGPSSI調査ツール」は、NECソフトが業界で先駆けて開発を手がけものであり、また「JGPSSI調査ツール」に対応した「グリーン調達支援システム（標準テンプレート版）」も提供し、多くの大手製造業のお客様に導入していただいている。
新製品は、この「標準テンプレート版」のノウハウをベースに、中堅製造業に導入しやすくしたもの。
「Basic Pack」の主な機能は、含有化学物質情報に関する調査シート作成、調査シート回答登録、検索、製品構成情報取り込み、製品成分集計、集計結果出力など。
一方「Starter Pack」の主な機能は、「Basic Pack」の機能に加えて、「Basic Pack」と企業のニーズとのギャップを分析し、必要に応じてカスタマイズできるようになっている。
「標準テンプレート版」も含め、企業規模、ニーズに合わせて導入することが可能。
「Basic Pack」と「Starter Pack」はいずれもWebで構築されたシステムであるため、経営サイドから現場サイドにいたるまでタイムリーなデータ入力や状況把握が容易で、迅速かつ的確な処理を実現する。
また、ERPなどの基幹システムと連携することで、データ入力工数の手間などを大幅に削減することができる。
製品価格は「Basic Pack」がサーバ環境導入支援作業、導入教育のSI作業を込みで400万円（税別）、「Starter Pack」がフィット・アンド・ギャップ分析（適用分析）のSI作業を込みで500万円（税別）からとなっている。
また、本システムの標準導入期間は、「Basic Pack」が約2週間、「Starter Pack」が約2ヵ月で、早期システム導入が可能。NECソフトでは、今後3年間に合わせて200セットの販売と、SIを含めて10億円以上の販売を見込んでいる。
