日清紡は、名古屋工場(愛知県名古屋市南区)のブレーキ・化成品事業を2年後を目途に撤収し、他の生産拠点を求める等の再編を行なう。
名古屋工場は、1951年に建設した紡織工場の流用が主であり、補強工事にも限界があり、地震等の災害時には従業員等の安全や顧客への製品供給体制に支障が懸念されること、また、工場周辺の宅地化が一段と進展したことへの環境上の配慮が再編の理由。
ブレーキ事業の新生産拠点は、日本板硝子(株)から同社愛知工場(愛知県豊田市西広瀬町)を本年内に譲り受け、合理化した生産ラインを設置し、2年後を目標に生産を開始し、品質の向上・採算の改善とともに安定供給体制の確保を図る。
化成品事業におけるウレタン製品等の生産については、同社内の他工場への集約等を立案中だが、ブレーキ事業と同様、2年後を目途に新立地での生産体制を整え、品質・採算の向上と安定供給体制の確保を図る。