SAPジャパン(株)は、オープンな統合アプリケーション・プラットフォームである「SAP NetWeaver(エスエイピー・ネットウィーバ)」プラットフォームのフロントエンドソリューション「SAP Enterprise Portal(エスエイピー・エンタープライズ・ポータル、以下:SAP EP)」のインストールと設定を容易かつ簡素にする新しいツール、「SAP NetWeaver Rapid Installer(エスエイピー・ネットウィーバ・ラピッド・インストーラー)」の提供を開始した。
今回が初版となる「SAP NetWeaver Rapid Installer」は以下の2つがパッケージ化されたもの。
1.業務の流れを指定したビジネスパッケージ
2.「SAP EP」のポータル・プラットフォーム、ナレッジ・マネジメント、コラボレーション機能と、顧客企業に既に導入されている「SAP Business Intelligence(エスエイピー・ビジネス・インテリジェンス、以下SAP BI)」や「SAP CRM」などとの統合方法が事前に定義されたプログラム
同ツールはウィザードベースの導入プロセスを提供しており、ユーザは、「SAP NetWeaver Rapid Installer」を立ち上げたあと、「SAP EP」サーバーのインストール情報、管理ユーザのパスワード、そして、接続する「SAP BI」や「SAP CRM」のサーバー情報を入力したり、管理ユーザのパスワードを指定したりするなど、ソフトウェアが聞いてくる質問に回答するだけでインストールを完了させることが可能。
「SAP NetWeaver Rapid Installer」は導入メリット
1.導入と設定に要する時間を数日単位から約2時間へと大幅に削減
2.既存システムとの統合を容易にするため、TCO(総所有コスト)引き下げに貢献
3.簡易なインストール方法により、管理と設定に伴うシステム管理者の負担を大幅に軽減
4.ユーザは、「SAP NetWeaver」のインストール期間をそれほど意識せず、通常の業務を遂行可能
5.規定の業務の流れを最大限に活用できるため、新規システム導入時におこり得るITに付随する複雑性を削減(例えば、「mySAP CRM(マイエスエイピー・カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)」との統合が事前に設定されているため、販売報告といった一般的な作業は、「SAP NetWeaver」のビジネス・インテリジェンス機能とポータル機能により、サポートされる。)
「SAP NetWeaver Rapid Installer」は、企業の規模に合わせた業務の流れを定義しているため、企業は既存のITプラットフォームを有効活用することができる。この手法により、顧客企業はポータル・ユーザ数に応じたスムーズなシステムの拡張、また、必要に応じた新しいハードウェアの追加が可能になります。稼動環境における安全性と信頼性を維持したまま、適宜なレスポンスタイムも確保できる。