ポリプラスチックス(株)、三菱ガス化学(株)、韓国エンジニアリングプラスチックス(株)とチコナの4社は、中華人民共和国江蘇省南通市南通経済技術開発区に合弁で宝泰菱工程塑料(南通)有限公司を設立し、ポリアセタール(POM)樹脂の製造プラントが12月15日に完工する。
宝泰菱工程塑料(南通)有限公司は、揚子江(長江)を挟んで上海市に臨み、揚子江(長江)下流デルタ経済圏の一角を担う南通経済技術開発区で、2003年春から年産6万トンのPOM樹脂の製造プラントの建設を進めていたが、中国国内マーケットの旺盛な需要の伸びに対応して建設スケジュールを前倒し、商業運転開始を当初計画の2005年4月から2005年2月に繰り上げた。
現在の中国におけるPOM樹脂のマーケット規模は年間15万トン以上と推定され、年10%以上の急成長をしている。
POM樹脂は、単重合体のアセタールホモポリマーと共重合体のアセタールコポリマーに分けられるが、同製造プラントではアセタールコポリマーを製造する。
アセタールコポリマーは広範囲の温度および化学的な環境下においても、強度、耐久性および潤滑性を有し、自動車、IT関連機器、電機機器、事務機器、消費材など幅広い用途で利用されている。