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近鉄エクスプレス/ロシア法人がフィンランド-ロシア間のトラック輸送強化

2007年11月16日/国際

(株)近鉄エクスプレスは11月15日、ロシア現地法人の近鉄ワールドワイド・エクスプレス・ロシア(近鉄ロシア)が、フィンランド-ロシア間の長距離トラック輸送業務を強化するため、自社トラック20両を購入、11月から運行を開始したと発表した。

今回、近鉄ロシアが自社トラックを導入したのは、主にフィンランドの主要港であるコトカ港とハミナ港で陸揚げされた輸入海上コンテナを、モスクワ近郊に点在する顧客物流センターまで輸送するため。

ロシアへの輸入コンテナの主要輸送ルートの1つであるフィンランド-モスクワ間の陸上輸送の需要は、ロシア経済の成長に伴う消費の拡大、相次ぐ日系メーカー企業の現地法人化などにより、年々増加の傾向にある。近鉄ロシアの輸送取扱い件数をみても、2006年の年間運行実績が100運行であったのに対して2007年は1-10月実績で既に300運行を超えているという。

近鉄ロシアは地元トラック業者との委託契約で車両運行をおこなっていたが、車両不足による配車手配の煩雑化、需要増による輸送コストの上昇、車両の老朽化によるサービス品質低下などの課題への対応策として、自社トラックの購入を決めた。

20両の自社車両購入と専用ドライバー30人の採用で、自社オペレーション化により迅速な配車予約などサービス品質が向上するほか、導入新型車両にGPS機能を装備、顧客はWEBサイトで貨物トレースが可能となった。

また自社運行することで、市場でこの1年で約1.5倍に高騰し、今も断続的に上昇しているトラック輸送サービスを安定的なコストで提供することができる。

同社では「現状では家電品・事務機器・自動車関連など既存顧客への取扱いを優先するが、近い将来には更に自社車両数を増加し、チェコ・ポーランドなど中欧の生産拠点からの完成品輸送の取込みも併せて強化する」としている。

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