全日空商事（株）は、このほど、バナナ専用の独自の輸送コンテナを開発し、フィリピン産自社ブランドバナナ「frescana」(フレスカーナ)の出荷・配送用コンテナとして本格的に導入する。
同製品は、省資源、コスト削減、品質管理を目的に、岐阜プラスチック工業（株）の協力で研究・開発に取り組んでいたもので、現在13万5,000個を量産中。
繰り返し利用可能な循環型の折り畳み式で、この3月より産地パック商品を中心に、段ボール箱からの切り替えを進める。
オリジナルコンテナは、600mm×400mm×高さ208mm(折り畳み時は51mm)で、ISO規格の大陸間輸送用平パレット(1,200mm×1,000mm)に対応し、1段に5コンテナが積載可能なサイズになっている。
重さは約1.9kg、最大容量約16kgのポリプロピレン製で、色はブラック。バナナ用に特化したもので、業界初となる(1)コンテナ内の商品状態が一目で確認できる全側面4カ所への小窓配置をはじめ、(2)バナナのキズや傷みを防止するコンテナ内側全面の曲面化、(3)簡単に組み立てや折り畳みができるワンタッチロックバーの採用、(4)段積み時のゆがみや倒れを防止する安全スライド機能などが大きな特長。
生産地での箱詰めから売場配送まで一貫して使用することで、既存の段ボール箱に比べ、森林資源の保護はもとより、商品ロスの軽減と品質の安定化、店舗作業(段ボール空箱の解体と廃棄)の軽減、ハンドリング、コスト削減の面で優れており、コンテナ導入は、販路拡大にもつながるものと期待される。
frescana専用輸送コンテナ
組み立て時(輸送中)
600mm×400mm×高さ208mm
折り畳み時(回収中)
600mm×400mm×高さ51mm
