凸版印刷（株）は、ディスプレイへの外光（太陽光、蛍光灯）の映り込みを防止し、視認性を向上させる低反射フィルムの生産拡大を行う。
同社では、すでに1999年より幸手工場でLRフィルムを生産し、市場が急速に拡大しつづけているため、2004年12月に滋賀工場の新棟（第一棟）でもLRフィルムの生産を開始した。さらには2004年11月に着工している滋賀工場の第二棟が本年秋に生産を開始する計画。
同社ではこれまでに幸手工場（埼玉県幸手市）でARフィルム（2製造ライン。生産開始1999年）、LRフィルム（1製造ライン。生産開始2002年）を生産してきた。
大型ディスプレイ用のLRフィルムの需要が増加しているため、滋賀工場（滋賀県八日市市）のLR第一棟（旧シャドウマスク工場棟）にLRフィルム用の新設備を2ライン導入し、2004年12月から生産を開始している。
さらに同じ敷地内でLR第二工場を建設（2004年11月着工）。LR第二棟は、2005年8月に完成し、本年秋にさらに新しい1ラインを設備導入して生産を開始する予定で、LR第二棟には、そのほかに今後さらに2ラインを導入することが可能。
第二棟が生産を開始する2005年末の時点で、LR製造ラインは合計4ラインになる。
この滋賀工場の新工場では、幸手工場で製品展開しているPC向けクリアLRフィルムの他に、帯電防止（AS＝Anti Static）機能のあるクリアLRフィルムや、AG－LRフィルム（AGとLRのハイブリッド品）などを生産展開し、液晶テレビ、リアプロジェクションテレビ、プラズマディスプレイなどの大型ディスプレイ用に供給していく計画。
生産能力（月産）：
2005年度250万㎡
2006年度400万㎡
設備投資額：
2004年度～2005年度120億円
売上計画：
2005年度100億円
2006年度250億円
滋賀第一LR棟・第二LR棟の概要
所在地：滋賀県八日市市妙法寺町1101－20
［第1LR棟］
延床面積5,860㎡
建築面積2,430㎡（鉄筋コンクリート地上4階）
［第2LR棟］
延床面積16,865㎡
建築面積4,880㎡（鉄骨鉄筋コンクリート地上4階）
