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凸版印刷/シャープの「21世紀コンビナート」に第10世代カラーフィルタ工場建設

2007年12月03日/物流施設

凸版印刷は、大阪府堺市でシャープが建設を進めている「21世紀型コンビナート」内に、第10世代サイズ(2850mm×3050mm)対応カラーフィルタの新工場を建設する。総投資額は約420億円で、将来の需要拡大が見込まれる40インチクラス以上の液晶テレビ市場向けの需要に対応する。

第8世代での実績を基に、世界で初めて「フォトリソ方式」を第10世代のカラーフィルタ生産に導入し、高い品質で安定的に供給する。2009年度中に稼動開始、トッパングループ全体のカラーフィルタ月産能力は14インチ換算で1600万枚以上となり、世界最大の生産規模をさらに拡大する。

凸版印刷は世界に先駆けて、1971年に撮像管用カラーフィルタの生産を開始し、30年以上フォトリソ方式の技術を蓄積してきた。フォトリソ方式では他社に先駆けて2004年から第6世代を、2006年からは第8世代を導入し、シャープ亀山工場向けなどにカラーフィルタを納入。第10世代でも新たに生産供給を行い「カラーフィルタのトップメーカーとして液晶テレビ市場の拡大に貢献していく」としている。

第10世代では全ての工程、設備、材料、建築などを精査し、設備投資額を約420億円に最小化、生産効率を大幅に改善する。2010年以降はスーパーハイビジョンなどの放送規格も検討されており、液晶テレビに対して大画面、高画質、高精細への市場ニーズがさらに高まると予想、これらへの対応も踏まえ、大型サイズで実績のあるフォトリソ方式を採用する。

第10世代対応新工場の概要
所在地:大阪府堺市堺区堺浜地区(大阪府堺市堺区築港八幡町)
総投資額:約420億円
建築面積:約1万4200㎡
延床面積:約4万6300㎡
生産能力:最大生産能力 月間3万6000シート(最大生産能力まで需要に合わせ段階的に増強)
量産開始:2009年度中に稼動

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