凸版印刷は4月13日、次世代の機能性フィルムの製造拠点の深谷工場(埼玉県深谷市)が竣工すると発表した。
深谷工場では太陽電池バックシートの製品ラインナップに対応した生産ラインを構築し、製造能力を当初計画の2倍となる年間2GW以上以上(太陽電池発電量換算)に引き上げる。
深谷工場では、米デュポンとの技術移転契約に基づきデュポン社から供給されるテドラーフィルムの原料を元に、バックシート製品化までの一貫量産ラインを構築。テドラーフィルムの素材技術と自社の製造技術を融合し、開発を進める次世代型太陽電池バックシートを主に生産する。
また、太陽電池の用途や機能により異なるバックシートの仕様要求に対応するため製品バリエーションを多様化する。具体的には、欧米など向けに市場拡大が見込まれる大規模太陽光発電所(ソーラーファーム)向け太陽電池用や、住宅向け太陽電池用など、用途別の太陽電池バックシートを生産・供給しシェア拡大を目指す。
深谷工場では、2010年に第2期拡張工事の着工を予定。凸版印刷は深谷工場を、太陽電池バックシートなど各種高機能フィルム部材の国内最大級の製造拠点に育成する。
深谷工場の概要
主要製造品目:次世代バリアフィルムや太陽電池バックシートなど、各種機能性フィルムの開発・製造
所在地:埼玉県深谷市本田
敷地面積:16万6223㎡
建築面積:6669㎡
延床面積:7612㎡(鉄骨平屋建て)
総事業費:約100億円
生産能力:太陽電池バックシートで年間 2GW以上(太陽電池発電量換算)