（株）日立製作所は、携帯情報通信端末を活用した各種モバイルソリューションサービスの提供を開始する。
4.0型の大画面かつ高精細な液晶ディスプレイやスライド式キーボードの搭載により、モバイル環境での操作性を高めた企業向け携帯情報通信端末「FLORA-ieMX1」を2月10日から提供するもの。
Web表示を高速化する業務用ブラウザ「Biz/Browser for PDA」、業務プロセスを可視化する営業支援システム「eセールスマネージャ－」、モバイル環境での通信セキュリティを高める「VPNクライアントソフト」などの携帯端末向けソフトウェアおよび関連サービスを製品化する。
近年、営業、保守サービス、店頭販売などのフロント業務に従事するスタッフに対し、オフィス環境と同等の情報共有や作業効率の向上を図るため、ノートPC、携帯電話、携帯情報通信端末などの各種ITツールを使った、社内の基幹システムとの連携を実現するモバイルネットワークシステムの導入が多く検討されている。
その一方で、個人情報の漏洩などセキュリティの確保、オフィスと同等の快適な操作性の実現、通信費などランニングコストの軽減などが課題となっている。
同社は2002年4月より企業向け携帯情報通信端末を活用したモバイルシステムの構築に取り組んできましたが、これまで蓄積してきたノウハウを結集し、今回提供する携帯情報通信端末の新製品に加え、携帯端末向けソフトウェア、カスタマイズサービスなど、企業の様々なモバイル需要にワンストップで対応できる各種モバイルソリューションサービスを提供する。
主な適用分野
営業・保守サービス支援(社外モバイルユース)
携帯電話やPHSなどの通信環境を利用した社外で、基幹システムと連携したモバイル業務を支援。
VPN接続により出張先からイントラネットの基幹システムへ安全にアクセス。業務用ブラウザにより基幹システム情報を高速に表示。スライド式キーボードによりメールや日報作成も快適に入力。
看護・倉庫業務・店頭販売支援(社内モバイルユース)
無線LANシステムを導入した社内で、基幹システムと連携したモバイル業務を支援。
病院での電子カルテ利用、倉庫での棚卸業務、店頭での発注業務などに利用。
