ワールド・ロジ（株）の平成17年6月期中間決算短信（連結）の経営成績は下記のとおり。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善、設備投資の増加に加え、個人消費についても雇用情勢の改善等により穏やかに好転するなど景気回復基調を保っているが、国内外の景気減速懸念や政情不安等により不透明感の残る結果となった。
このような経済環境下で物流を中心とするアウトソーシング業界の需要は堅調であり、同社グループは、3PL事業を中心としたアウトソーシング事業を展開強化しした。
また平成16年3月に買収した（株）日本アシストほか3社の人材アウトソーシング事業が連結業績に組み込まれた効果もあり、業容は拡大した。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は、7,031,978千円、営業利益383,672千円、経常利益313,188千円、中間純利益145,177千円となった。
事業セグメント別の業績
ロジスティクス・コンサルティングサービス事業
新規開拓ならびに継続的なコンサルティング業務を行った結果、売上高96,500千円、営業利益は43,076千円となった。
3PL事業
大手オフィス用品通販事業者をはじめ既存のクライアントの取扱量が堅調に推移したこと、神奈川県川崎市で新物流センターの運営を開始し、新規顧客1社を受託した結果、売上高3,162,874千円、営業利益は368,381千円となった。
人材アウトソーシング事業
平成16年3月に100％子会社である（株）NAホールディングスが子会社化した（株）日本アシスト、（株）アウトソーシング・ジャパン、ライテック（株）、エリアスタッフ（株）が順調に推移した。また福岡市にJIMDAS福岡(人材登録拠点)を新設した結果、売上高は2,817,802千円、営業利益は97,129千円となった。
システムコンサルティング事業
平成15年12月に子会社化した（株）スーパーテックが順調に推移した結果、売上高は383,177千円、営業利益は201,573千円となった。
ビジネスサポート事業
大手通販文具事務用品代理店の売上高が堅調に推移したことと、連結子会社である（株）スリークが順調に推移した結果、売上高は805,707千円、営業利益は48,527千円となった。
その他事業
100％連結子会社である（株）イノベーションが堅調に推移したことにより売上高737,331千円、営業利益32,422千円となった。
通期の見通し
通期の我が国経済は、景気の底入れ感や個人消費の持ち直しなど回復基調が続くものの、まだまだ力強さに欠けるものと予測している。
このような状況下で、同社グループを取り巻く環境は依然厳しいと予測しているが、平成16年3月に買収した人材アウトソーシング事業の通年での業績が積み重なること、大型の新規クライアントの運営受託等が下期には寄与することから、通期の業績は、売上高17,967百万円（前期比67.8％増）、経常利益763百万円（前期比122.1％増）、当期純利益401百万円（前期比32.9％増）を見込んでいる。
