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ワールド・ロジ/平成18年6月期中間決算短信(連結)

2006年02月20日/3PL・物流企業

ワールド・ロジ(株)の平成18年6月期中間決算短信(連結)の主な内容は下記のとおり。

経営の基本方針
3PL事業を中心とした「ロジスティクス・ソリューション・プロバイダー」としてコンサルティングサービスをはじめ、物流管理サービス事業、人材アウトソーシング事業を核とした総合的なロジスティクスソリューションをワンストップで提供する。

今後もクライアントに対し物流改善改革を核とした中立的且つ全体最適なサービスの提供を目的としM&Aや資本提携及び業務提携によるグループの拡大、サービスの充実を積極的に図っていく。

利益配分に関する基本方針
企業体質の強化と将来の事業展開のために内部留保の充実を図るとともに業績に応じて配当を行うことを基本方針としてお、平成18年6月期中間配当は、無配。

目標とする経営指標
企業規模等の観点から成長途上の段階であると認識しており、売上高と利益額をいかに拡大させるかが当面の課題であると考え、売上高と利益の成長率を当面重視すべき経営指標としている。

中長期的な会社の経営戦略
物流を核とした流通シーンのソリューションモデルをワンストップで提供する流通サポート企業として顧客第一主義の下、総力を挙げて取り組んでいる。

成長に向けた事業の方向性として「物流のプロデューサー」としてトータルな流通サポートカンパニーを目指し、既存の基幹事業である3PL事業や人材アウトソーシング事業、コンサルティング、金融や資材調達などの周辺サポート、アセットマネジメントやファンドなどによる企業のリストラクチャリングニーズをワンストップでソリューション提供できるよう機能の拡大と充実を目指す。

新しく加わった(株)南王を中心とした百貨店納品代行サービスと3PLノウハウを融合した新サービスの開発、(株)スリークによるICタグの研究開発も行っている。

またオフィスビルやマンション等のセキュリティ強化を踏まえ、物流・流通事業者として何ができるのかを模索し、協力会社との研究開発に取り組んでいく。

そのためには、今後もなお一層のM&Aや業務提携及び資本提携を中心とした機能の充実と人材の確保並びに教育による組織の強化を図っていく。

会社の対処すべき課題
物流・流通ソリューションをワンストップで提供する流通サポート企業を目指し、企業再生コンサルティングを含めたコンサルティングの強化、更なる物流システムの開発とオペレーションの効率的な運営をサポートすることはもとより、物流業界統廃合に向け、品質の高いサービスを提供する輸配送ネットワークの実現、適切な人員と人材を供給する人材アウトソーシング事業、物流周辺事業の強化、センター設計からシステム構築、金融事業にいたるまでの幅広いサービスメニューを持つことが急務であると考えている。

また平成17年8月に子会社化した南王の百貨店納品代行事業、(株)友栄産業の飲食事業のサプライチェーンマネジメント(SCMサービス)など当社が新規で参入する事業につきましても機能の拡大と事業の推進を行っていく。

各セグメントの課題
3PL事業
情報システム、オペレーション管理体制、輸配送ネットワークの強化が急務となり、加えてM&Aや資本提携及び業務提携を含めた機能強化を行う。今後は、東名阪輸配送ネットワークのハブ機能を
持った業態専用の流通センターの構築を行い、オーダーメイド型の流通設計のみならず、中堅通販業態クライアント向けの流通パッケージの商品化を推進する。

人材アウトソーシング事業
東名阪における基盤の強化を図り当社業容拡大に合わせ適時に人材を供給できる体制構築が急務と考えている。また、M&A等による余剰人員の有効活用を行うためアウトプレイスメントサービスの強化も図る。

システムコンサルティング事業
顧客の情報システム提案は、業務提携を含め優秀な人材の確保と育成が必要不可欠と考えている。

納品代行事業
平成17年8月に南王を子会社化し、百貨店納品代行事業をサービスの提供を開始。事業内容は、百貨店に納入される、商品の検品、保管、流通加工、出荷を行い、全国の百貨店への配送を行う業務で、全国主要百貨店へサービスを提供しているが、3PL事業との融合と管理機能の統合を早急に進める必要がある。

その他事業
大規模なセンター設計、建築業務にも対応できるような体制の構築が急務で、新しい流通システムの構築物流改善提案の一環として資産のリストラクチャリングにも着手する必要があると考えており、金融サービスを含むファンド運営会社の運営強化が急務と考えている。

経営成績
同社グループは、3PL事業を中心とした、システムコンサルティング事業、人材アウトソーシング事業などのアウトソーシング事業を融合した「ワンストップ・ソリューション」ビジネスの強化を図った。

また、平成17年8月に買収した南王の納品代行事業が連結業績に組み込まれた効果もあり、業容は拡大したが、M&A等による管理費増やコスト増による費用負担が増加した。

この結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高9,104百万円、(前中間連結会計期間比29.5%増)、営業利益207百万円(同45.9%減)、経常利益188百万円(同39.8%減)、当期純利益61百万円(同57.6%減)となった。

事業の種類別セグメントの業績
3PL事業
既存クライアントの取扱量が順調に推移したが、新規クライアント受注、立上に伴う、コスト増加により売上高3,453,707千円(前中間連結会計期間比9.1%増)、営業利益は102,729千円(同72.1%減)。

人材アウトソーシング事業
主要業務である、軽作業請負業、人材派遣業における既存クライアントの売上高が堅調に推移した。また、労務管理システムの販売、新たに人事コンサルティングでの売上も収益に貢献した。積極的な業務効率化並びにコスト削減を進めた結果利益率が大幅に改善。その結果、売上高は2,187,377千円(前中間連結会計期間比1.3%増)、営業利益は271,288千円(同179.4%増)。

システム・コンサルティング事業
子会社である(株)スーパーテックが開発したシステム販売が堅調に推移。その結果、売上高は358,375千円(前中間連結会計期間比6.5%減)、営業利益314,858千円(同56.2%増)。

納品代行事業
南王が連結子会社化したことにより、納品代行事業が加わり大幅に業容が拡大した。一方で3PLとの機能統廃合やリストラクチャリング計画を進め、売上高2,077,983千円、営業利益27,179千円。

その他事業
売上高1,027,356千円(前中間連結会計期間比37.3%減)、営業利益-49,715千円(同140.1%減)。

通期の見通し
同社グループに新しく参画した企業の業績が下期に寄与してくることなどから業容は拡大するものと考えている。3PL事業は、新規クライアントの安定稼動や更なる効率化により利益率は好転し、人材アウトソーシング事業におきましても引き続き順調な拡大が見込まれ、南王の不動産売却益の計上、プロパティ事業の拡大やファンド事業の立上による業容拡大も見込まれる。

この結果、平成18年6月期の連結売上高は当初見込みどおり、25,000百万円(前連結会計年度比52.0%増)、経常利益900百万円(同22.1%増)と、増収増益を予想している。

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