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富士通/太田市場で無線ICタグによる物流管理の実証実験支援

2005年03月03日/未分類

富士通(株)は、3月1日から3日まで(財)食品流通構造改善促進機構(以下:食流機構)が東京都中央卸売市場大田市場(以下:大田市場)において行う、無線ICタグを活用した物流管理の実証実験を支援している。

実証実験は、農林水産省総合食料局流通課の補助事業「物流管理効率化新技術確立事業」の一環で、食流機構様が事務局となり有識者および民間企業を委員とした開発検討委員会が行い、同社は、委員会の一員として実証実験に参画し、システム開発を行った。

卸売市場は、卸業者が仲卸業者へ生産地から届いた野菜や果物などの品物を引き渡す。しかし、品物の到着時間や場内の置き場は、日々変わり、仲卸業者は、品物をいち早く引き取り小売店へ配送するため、品物の到着時間と置き場を正確かつ即時に知りたいと望んでいる。

また、品質管理の面から野菜や果物は低温輸送が重要だが、生産地から出荷された品物が卸売市場へ届くまでの温度変化を確認することは容易ではない。

食流機構は、生鮮食品における検品、分荷、在庫管理等の物流管理業務について、無線ICタグと携帯電話を活用した、流通経費の削減に資する効率的管理システムの確立に向けた検証を行っている。

今回の実証実験は、大田市場において、品物の着荷、検品、分荷などの物流管理業務の効率化に関する情報と、生産地から大田市場までの物流過程における温度変化に関する情報を採取する。

支援の概要
同社は、無線ICタグと無線ICタグの情報を読み取る物流端末、携帯電話のメール機能を活用し、市場に品物が到着したことを即時に卸業者から仲卸業者へ通知するシステムを構築した。

なお、本システムで使用する無線ICタグは、ユビキタスIDセンター認定タグであり、周波数は13.56メガヘルツです。物流端末はTRONOSを採用。

構築したシステムを使った実証実験の流れ
生産地で、品物に商品名や数量、等階級などの商品情報を書き込んだ無線ICタグを貼付し、市場へ出荷する。無線ICタグは、繰り返し使用される『通い容器』と、通い容器を載せる『パレット』の両方に貼付する。

品物が市場に到着すると、卸業者は、物流端末を使い、パレットに貼付されている無線ICタグの商品情報と、あらかじめ生産地から送られている送り状の情報を比較し、品物の確認を行う。

卸業者が、確認を行った品物の商品情報に置き場の情報を付加し、物流端末から物流サーバを経由して仲卸業者の携帯電話にメールで品物が到着したことを通知する。

仲卸業者は、注文した品物の到着と置き場をメールにより確認し、品物の引き取り作業を行う。

実証実験の概要は下記アドレスを参照。
http://www.ofsi.or.jp/strct_dept/butsuryu_kanri/0224press.pdf

実験内容
無線ICタグを利用し、場内物流の効率化に関する実証実験を行う。

大田市場内における青果物の着荷、検品、分荷、在庫管理などの物流管理業務の効率化と産地からの大田市場までの物流過程における温度管理。
実験期間:2005年3月1日(火曜日)~3月3日(木曜日)

実施場所
東京都中央卸売市場大田市場内の東京青果(株)の卸売場、保冷倉庫、(株)船昌の仲卸店舗

問い合わせ
富士通株式会社
農林水産事業本部
ソリューション部
電話03-6424-6165(直通)

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