松下電工(株)は、薬品やカルテなどを人に替わって運搬する「病院内自律搬送ロボットHOSPI(ホスピー)エレベーター搭乗機能付」を、医療法人社団十全会心臓病センター榊原病院(岡山県岡山市)へ納入した。
ロボットは1月に搬入され、調整やテスト運行を繰り返し、3月より本格的に稼動し始めた。「HOSPI」の正式採用としては、今回が初めて。
榊原病院で採用された「HOSPI」は、自律搬送、エレベーター搭乗の基本機能に加えて、中央制御パソコンとの通信による2台の「HOSPI」の連動システムや、画像認識機能で近くの人を見つけ、和やかなあいさつを行なう「あいさつ機能」などのオプション機能を搭載している。
心臓病センター榊原病院は、1932年に開設された心臓病専門の病院で、2003年秋にHOSPIについて問合せがあり、その後「病院内での癒し効果」や「間接業務の効率化」を目指す同病院のニーズと合致することが確認され、正式採用となった。
昨年末に増築工事を実施し、病床数は199床から247床に増加。拡張新設された新病棟の地下1階の院内薬局から既存棟1階受付への「薬の搬送業務」を主目的に、「HOSPI」2台を活用する。