松下電工は9月24日、本多通信工業との提携関係強化を発表した。2008年4月に締結した資本業務提携に基づき、コネクターの開発、製造、営業面などバリューチェーン全体で業務提携を推進する。本多通信工業の専門力と、松下電工のグローバル展開力を組み合わせることで、顧客満足度の高い製品やサービスを創出。
携帯電話、産業機器、光通信の3分野を深耕3分野として開発、商品化体制を強化する。同時に、新エネルギー、デジタル家電、車載の3分野を創出3分野とし、計6分野で特長ある製品を提供していくとしている。
具体的には、本多通信が開発した太陽光発電用コネクタに松下電工の信頼性評価技術を融合させるなどで安全かつ便利な製品への進化を図る。また、松下電工の狭ピッチコネクターに、本多通信工業の極細線同軸コネクタのノウハウなどを組み合わせ、携帯電話への提案の幅を拡げる。生産体制では松下電工の持つ自動化・高効率生産ノウハウと、本多通信工業の多品種少量生産技術を活かし、大ロットから小ロットまであらゆる生産ボリュームに対応できる体制作りを目指す。