YKK AP（株）と日本アイ・ビー・エム（株）は、IT分野に関して業務提携することで基本合意した。契約期間はことし7月から10年間。
建築業界では近年、環境問題やエネルギー問題の克服、バリアフリーやユニバーサルデザインへの対応、防犯をはじめとする高度な安心づくりなど、新たな転換の時を迎えている。
YKK APはこれらのテーマに向けた新たな付加価値や品質を創造するために、ビジネスモデルの変革を推進し、新たなビジネスモデルへの変革を推進するために必須となる、先進的なIT戦略をスピーディーに構築・推進するために、日本IBMと提携した。
YKK APではIT戦略を最重要の経営戦略の一つとして位置づけ、基幹プロセスを改革した。今後ますますスピードを増す環境変化に対し、更なるシステム業務の高度化・効率化を図るため、システム運用・保守を日本IBMに業務委託する。
これにより、YKK APは自社のIT部門を企画機能に集中化することが可能となり、IT分野の企画力を高める。そして日本IBMのグローバルかつ最先端のノウハウを活用し、先進的なIT戦略を構築・推進する。
業務委託は、YKK APおよび日本IBMのIT要員が、日本IBM100％出資の子会社、日本IBM インダストリアル・ソリューション（株）(iiSC)に出向し担当する。ノウハウが融合することによる両社要員のスキルアップなど、相乗効果を発揮できるものと期待している。
YKK APは、今回の日本IBMとの提携を通じて、IT企画機能の強化、IT戦略を具現化するためのシステム開発領域の機能強化、ならびに運用の高品質・高効率化を図り、IT要員やシステムリソースを最適配置することで、スピード化とコスト合理化を実現し、運用管理コストを10年間で30億円低減する。
