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日本IBM/見えない二次元バーコード利用

2006年07月18日/IT・機器

日本IBM(株)は、(株)コネクトテクノロジーズと協業し、ブラックライトに反応するインクを使用して印刷物上に肉眼では見えない形で印刷された二次元バーコードと、そのバーコードを画像処理技術により抽出することで、紙とインターネットのサイトなどのデジタル情報を連携させる技術「電子クリッピング・システム」を開発した。

これにより両社は、目に見えない電子の情報層を印刷物に追加することを可能とし、印刷物をあたかもポータルサイトのように活用する仕組み“紙メディアのポータル化”を実現。また、二次元バーコードをさらに使いやすくし、その利用範囲を広げていく。

電子クリッピング・システムは、画像処理技術を応用し、通常の印刷物上に、ブラックライトに反応するインクを使用し肉眼では見えない形で重ねて印刷された二次元バーコードを、ブラックライトLEDなどを搭載した携帯電話などで撮影しバーコードを抽出する技術と、二次元バーコードをあらかじめ抽出可能な位置や大きさにレイアウトする技術がベースとなっている。これらの技術は、日本IBMの東京基礎研究所(神奈川県大和市)が開発した。

コネクトテクノロジーズは、日本IBM東京基礎研究所の画像処理・抽出技術を組み込んだ携帯電話向けアプリケーションの開発、およびブラックライトLEDを搭載した携帯電話端末のプロトタイプ製作を担当している。

二次元バーコードは、これまでも、利用者を印刷物からデジタル情報へと誘導するツールとして活用されていた。しかし、一般にバーコードは白や単色の背景に印刷されることを前提としているため、印刷のためのスペースが必要なことや、デザイン上の制約を受けてしまうといった課題があった。

電子クリッピング・システムは、これらの課題を解決し、照明等で一般に利用されているブラックライトと、これに反応し通常肉眼では見えないインクを使用することで、印刷物の見栄えに影響することなく、写真や文字に重ねて二次元バーコードを印刷することができる。

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